「これからの物流を考えてみよう!」(前編)
公開日:
:
最終更新日:2023/05/17
ファッション物流, ファッション業界(業界情報), ネット通販, 越境EC
物流業界のシュウゾーこと小橋です。
2017年も始まりましたね、
少し遅いご挨拶ですが、明けましておめでとうございます。
今年も物流視点で、ファッション業界の事をバンバン切り込んでいきますので、
よろしくお願いいたします。
昨年はファッション業界について、
経済産業省がこの業界の商慣習そのものに警告を鳴らしたり、
日経ビジネスでは特集で「買いたい服がない・・・アパレル散弾銃商法の終焉」と書かれたりして、
今自分が学生だったらこの業界を就職先に選ばないですね・・・涙
でもそんな時代だからこそテクノロジー含め、
新しいイノベーションが何かと騒がれ始めた・・・
そんな2016年だったのではと感じています。
2017年はどうでしょうか?
その動きはさらに加速していくのでは・・・・
その中で変化に対応できる企業と変われない企業、さらには情報に振り回される企業など
情報をちゃんとつかみ、自社にあった変化を進めていく必要があると思います。
そこで、弊社のような物流会社もその変化を捉え、流通業のインフラとしてどうあるべきかを
考えていかないと、淘汰されていくのではと感じております。
今回は、独断と偏見で気になるファッション業界の動きから、
■「これからの物流について考える」
・・・をテーマに前編・後編にてお伝えしたいと思います。
まずは流通・・・ファッション業界の動きとして気になったのは、
その1:店舗含め、ブランドそのもののあり方に変化が!
各社いろいろなサービスが生まれました。
特にリアル店舗の役割については、会社毎に考え方に違いが生まれたのではと思います。
日本の「シテラ」や海外の「ボノボス」などのEC特化型ブランドなどは、
リアル店舗のあり方をショールームとしての顧客接点と割り切っていました。
(http://boutiquestar.jp/feclab/citera-1443/)
また「エバーレーン」などは、原価や流通コストを開示することで、ブランドとしての価値を伝えています。
(http://www.apparel-web.com/column/maxre/23.html)
昨年すっかり定着した言葉に「オムニチャネル」があります。
⇒顧客、在庫などの情報を一元化し、顧客との接点におけるUX(顧客満足)の実現!
各社がオムニチャネル戦略を進める中で、
セブンアイホールディングスの「オムニセブンの方針変換」などは、オムニチャネルの難しさを物語っています。
(http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2016/10/post-2655.html)
その2:商品の価値・販売方法に変化が!
エアークローゼットなどの定額制のレンタルサービスが騒がれたのも2016年ではと思います。
ファッション離れが進むなかで、ファッションの楽しさをレンタルというサービスで提供するビジネスは、
今までのレンタルサービスとは違っていました。
中でもびっくりしたのが、ストライプインターナショナルの「メチャカリ」でした。
新品をレンタルし、その後ユーズドとして自社サイトで並べて販売、さらにはゾゾユーズドで販売する。
今までの、新品と中古品の断絶されていたマーケットをつなぐ、新たなサービスとしてデザインされていました。
エアークローゼット:https://www.air-closet.com/
メチャカリ:https://mechakari.com/
NY初のベンチャー企業「マテリアルワールド」なども中古と新品をつなぐ循環系サービスなども生まれました。
マテリアルワールド:https://messe.nikkei.co.jp/rt/news/133406.html
ZOZOの「買い替え割」なども、ヤフオクやメルカリなどで中古販売をする消費者のサイクルを
自社完結型のサービスとした点などは、今までの常識では考えられなかったのではと思う。
(http://zozo.jp/_news/tradein/default.html)
その3:国内販売だけでなく、グローバル展開に!
年初はインバウンド需要が何かと騒がれ、
その後予想以上に早いインバウンドのピークアウトによって、百貨店などは振り回された2016年だったのではと思います。
その中でも、インバウンド需要から徐々に越境ECにシフトしていきました。
特に中国向けのビジネスは拡大しており、縮小する日本マーケットの次なる市場として、
”今後どう海外ビジネスを考える。” そんな話も急激に増えてきました。
国と国との距離感・・・
国境のハードルが下がったように感じました。
「ファーフェチ」「バイマ」「ユークス」など
海外ファッションを直接海外から取り寄せることも、今ではそんなに珍しく感じなくなりました。
Tモール国際やJDワールドワイドなども、2016年以前からありましたが、昨年は何かと注目が集まったのではと思います。
特に、ダブル11の独身の日の売上には驚きました!
(https://www.ecnomikata.com/ecnews/12157/)
さて、前編は流通業にいけるマーケットを中心に話をしましたが、
その動きに連動するように物流にも新しい動きが出てきました。
ロボティクスなどの自動化や、ドローンなどの配送手段なども実用化にはまだ時間がかかるものはありますが、注目です。
それ以外では、
昨年末に問題になった佐川ドライバーの配送取扱いや遅延など、配送インフラの問題はかなり深刻化しています。
次回後編では、進化するマーケットに対して、
これから物流はどう変わるか!・・・などをこれも自分の独断と偏見で書かせて頂ければと思いますので、
突っ込みどころ満載のレポートになるとは思いますが、よろしければ次回もお付き合いください。
では、2017年も皆様にとって良い年になりますように・・・。
また物流関連で何かお困りのことや気になることがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。
本年もよろしくお願いいたします。

OTS マーケティング部

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