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欲しい物が届くって、当たり前ではない!

公開日: : 最終更新日:2023/05/17 ファッション物流

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おはようございます。 物流業界のシュウゾーこと小橋です。

 

熊本地震はまだ余震が続いており、不安な毎日を過ごされているのではと

思います。みなさまのご無事と、一日も早い復興をお祈りしております。

 

前回のブログにて、「物流は心臓」 とのブログをUPさせていただきましたが、

今回は、震災の現場で実際に起こっている物流の現状と今後について

株式会社イー・ロジット(以下 イー・ロジット)

コンサルタント 清水 一成 様 がメルマガにて書かれていたコラムを

ご紹介したいと思います。
イー・ロジットは、物流コンサルタントの角井様を代表に、

多くの物流会社向けて勉強会を開催され、物流業界全体の底上げを行っております。

 

さらには、EC物流としても自社にて3PL企業としても有名な会社様です。

OTSもイーロジットクラブの会員として、いろいろな事を学んでおります。

「熊本地震によるサプライチェーンの寸断から、物流復活に向けて!」
~欲しいものが物が届くということは、当たり前のことではない~

私は、5年前の東北大震災の発生の3日前に、仙台のサトー商会様で
物流研修をしていた。東京に戻ってきてから、
大震災の発生により、物流部長は大変な思いをして、よく頑張って
この5年間を走ってきたと思っています。

当時、倉庫の油が床に大量にこぼれて、小麦粉を撒いてしまい、
後々まで、そのカスの掃除に悩まされたという話も記憶に残っています。

今週末もサトー商会様での研修がありますが、
8年以上も物流研修を通して、震災という大きなハンデを克服してきた
物流部のメンバーは、大きく成長してきたと実感しています。

何か天災が起こっても、どうやって商品を運ぶのか?

お客様の物流を止めないために、何ができるのか?

震災から学び、研修を通して、実務面からも物流部みんなで考えました。

さて、5年前の東北の大震災では、わずか1ヶ月ほどでヤマト運輸さんの
宅急便などが復旧していき、1個10円の寄付なども話題を集めましたが
当時、運送・物流業界が一丸となって、震災の復興に向けて尽力した結果、
日本の物流の回復スピードの速さが世界中に伝わった。

また、当時、サプライチェーンや物流網が寸断され、
日本の多くの企業は事業活動を停止せざるを得ない状況に追い込まれたので、
震災を機に、物流を根本から見なおした企業が多かったのを記憶しています。

特に輸送手段の多様化を検討した企業が多く、
トラック一辺倒ではなく、鉄道、船、飛行機などあらゆるモードを
使った場合のコスト計算なども含めて、BCP(事業継続計画)を
しっかり練りなおした企業は、今回の熊本地震に対しても
迅速に対応できているのではないか?と私は考えます。

『コストはかけても、リスクを分散させる』

この言葉に尽きるのではないかと思います。

東だけでなく西日本にも同じ機能を持たせた物流センターを立てたり、
本社機能を西に作った会社もありましたね。

年々、ドライバーの数は減っていて、
何かあった時に緊急でチャーターで対応
できる運び手は多くはないのである。

今回も、震災後のコンビニの棚が空っぽになっている映像が
ニュースで流れていたが、

コンビニの物流などは、15分単位での納品などかつてないほど
物流・運送業界に無理を強いている。こんな状況は長くは持たないと
私は考えます。今や、コンビニを支える
冷凍・冷蔵の物流現場は外国人ばかり。

安い時給での物流現場でのピッキング、梱包、検品などの作業と
安いドライバーの運賃との引き換えで成り立つ
今の状況は長い目で見て、続かないと言わざるをえないのです。

荷主企業は増収増益ですが、それを支える基盤となる物流・運送
企業の柱が揺らいでいて、いつ倒れてもおかしくないのです。

20分の配送?1時間以内の配送?考えられないほど便利ですね。

でも、時間通りにものを運ぶことは当たり前のことではないのです。

ちょっとでも遅れたり、届かなければ即クレーム。時間通りに
届かないことで、連日コールセンターへのクレームは増えています。

特に、早く運ぼうとすればするほど、物流センターの現場のスタッフ、
パートさん、アルバイトさん、運び手のドライバーは疲弊していくのです。

熊本地震から、物流全体についてもう一度
じっくり考えるときではないかと私は考えます。

 

以上となります。 いかがでしたでしょうか。

まさに物流の現状と問題点がご理解いただけたのではと思います。

さらには、物流会社だけではこの問題は解決しないです。

 

商流からめて、荷主企業と一緒になって、流通そのもの

物の流れ全体を考える必要があると思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

このブログがUPするころには、熊本の余震がおさまっていることを願っております。

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OTSにある7つの委員会のうちの一つ【広報委員会】 私たちは毎月発行の社外報『オープントークス』をはじめ、社内報や企業HP等オーティーエスを内外にアピールする活動を行っております。 オープントークスは、OTS内の6部門が毎月持ち回りで作成しており、皆様に楽しんでもらえる紙面を作るため日夜ネタ探しに奔走しております。 こちらのブログでは、オープントークス作成の秘話や編集後記をメインに、より社外報を楽しんでいただくための情報を発信していきます!

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