タイ出張報告（海外リユース事業の可能性②）

公開日： 2015/03/02 : 最終更新日：2023/05/16 ファッション物流, ファッション業界(業界情報), お知らせファッション物流, 海外リユース, 在庫削減, 新サービス

おはようございます、先週のブログの続きです。

http://www.e-ots.jp/blog/archives/649

ちょうど先週タイ出張に行って現地の状況や情報を確認してきたので、

ここで共有していきますね。

ちなみに前回、昨年９月のタイ出張のブログはコチラ↓

http://www.e-ots.jp/blog/archives/237

当たり前ですが、真冬の日本から飛び立って到着した現地は、

30度以上の蒸し暑い気温でいきなり汗が噴き出る感じでした。

現地視察の初日はトナミ運輸社の現地法人の方の案内で、

レムチャバン港という日本からのコンテナ到着先を見学しました。

ちなみにレムチャバン港は日本の東京港よりも取扱貨物が多く

世界でも２４位の取扱高を誇る国際港です。

見た目はそんなに物量が行き交っている感じはしませんでしたが、

日本の自動車メーカーの工場が近隣に多くあるために、

とんでもない物量が動いているとのことでした。

近隣にある倉庫を見学しましたが、そちらも工業系の部品保管がメインで、

ＯＴＳのような単品管理の軽量物とは対極にある類の物流倉庫でした。

今回の出張の目的は、物流環境や店舗の視察もありましたが、

現地で店舗展開の事業を一緒に取り組んでいる寝具メーカーの社長

との打合せが最も重要なポイントでした。

既存でもコンテナ毎に卸している取引先はいくつかありますが、

店舗展開を一緒に取り組める先はほとんどありません。

既存で小売事業を営んでいる企業だと、単なる仕入先と卸先となって

しまい、店舗事業の実態情報を教えてもらえることはありません。

基本的には何がいくらで売れて、どの程度の粗利益を稼いでいるかは

教えてくれるはずはありません。

しかし、そのあたりの実情を把握していかないと取引先の言い値で卸すこと

しかできず、日本での買取や引取りの条件も魅力的なものにはなっていきません。

リユース品の引取りだけであればまだ何とかなるけど、企業の抱えている

キャリー在庫やＢ品在庫などでは条件の折合いが付きにくい。

本当に魅力がない商品であれば、それなりの条件でも仕方がないと思えるけど、

ＯＴＳでお預かりしている商品はどれも魅力的なものが多いので、

もっとやり方や届け方伝え方を変えていけば可能性を引き出せると思っています。

しかも、東南アジアの経済発展は今後も加速していくことが見えていて、

個人の生活レベルも年々上がってきているため欲しいモノのレベルも上がって

きている。

正にこのところ日本の百貨店やブランドショップ、家電量販店などで大量購入

している中国からの観光客のように、これからの経済成長で発展していく人達

が増えてくることもあり得る。

その人たちが、日本にわざわざ来なくても欲しいものが買えるように、

新しくいろいろな流れを作っていきたいと思っています。

とはいえ、現実には日本のリユース品だからと言って簡単にどんどん売れていく

わけではなく、今回パートナーとして取り組んでいる社長もこの数カ月では思う

ように売れずに悩んでいました。

実際に、タイでは同じような事業で順調に伸ばしているお店もあり話を伺って

きましたが、最初は思うようにいかなくて仕切りなおし、三年目にようやく軌道に

乗り始めたようです。

ＯＴＳで今柱となっている各サービスもそうでしたが、

始めからそう簡単に軌道に乗ることはあまりなく、

早めに始めて３～５年位でようやく軌道に乗るのが通常でした。

新たな仕組みやサービスで市場を切り開いていくには、

それ位の時間が掛かるものだと思っています。

しかし、顧客や世の中のためになることであれば、続けていくことで

必要とされる時が来ると信じています。

関わる人たちの『しあわせ』のために、これからも挑戦を続けていきます！

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