それでも在庫は残る!(サービス編part2)
公開日:
:
最終更新日:2023/05/16
ファッション業界(業界情報), ネット通販 品切れの削減, 機会ロス削減
こんにちは、 物流案内人の小橋です。
先日あるブログで、
赤文字系ファッション雑誌「CamCam」が、
2006年当時 80万部にせまる発行部数が、
2013年には、11万5千部と
驚異的に落ち込んでいるとの記載がありました。
南充浩 「繊維産業ブログ」
http://blog.livedoor.jp/minamimitsu00/archives/4530776.html
・・・・こりゃあ大変ですよね。
いろいろと売れなくなった原因が
記載されていましたが、
時代が変わったと感じます。
例えば、
AIDMAってご存知ですか?
- Attention(注意)
- Interest(関心)
- Desire(欲求)
- Memory(記憶)
- Action(行動)
消費者の購買決定のプロセスで
その製品の存在を知り(Attention)、興味をもち(Interest)、
欲しいと思うようになり(Desire)、記憶して(Memory)、
最終的に購買行動に至る(Action)ことを意味します。
そこでも、
以前は「注意」や「関心」は、
TVや雑誌だったのが、ITの進化や
ライフスタイル、さらには価値観の変化で変わってきています。
最近では、
- Attention(注意)
- Interest(関心)
- Search(検索)
- Action(行動、購入)
- Share(共有、商品評価をネット上で共有しあう)
こんな言葉もあるみたいです。
「検索」や「共有」は、まさに現代の消費行動ではと感じます。
なので、
時代の変化に合わせて自分たちの
ビジネスを変えていく必要があると感じています。
昔と比べて洋服にお金を使わなくなった・・・
ユニクロや、ファストファッションの影響で
価格破壊が進んでいる・・・など言われている
ファッション業界は、企業が生き残るためには
変化への対応力が生命線のように思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、
かなり前置きが長くなりましたが、
前回 在庫一元化による在庫削減について
業界の流れをお伝えしました。
通常の商品の流れは、
① シーズン後半には直営店と言われる店舗から
セール販売後に商品が倉庫に戻ってきます。
② その商品を、アウトレット店などに移動をかけて
販売を行います。
③ そこでも売れなかった商品が百貨店などの催事や
ファミリーセール、最近ではフラッシュセールなどで
転売をかけます。
※フラッシュセールについて通販新聞
http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2015/05/post-2176.html
④ 最後は、ブランド価値を毀損しないよう償却・廃棄
ここで注目すべきは、
店頭で、定価で売れなかった商品が
何度 倉庫に戻って来ては、出荷されているか?
百貨店の催事などは
消化率20%いけば良いほうなので、
投入数の80%は戻ってくる。
フラッシュセールの場合は、
運営会社の倉庫に事前に納品する在庫型と
オーダーを受けてからメーカーに依頼する受発注型があるが、
前者の場合は売れ残ったものが倉庫に戻ってくる
そこには、
物流費と配送費、さらには返品費が嵩んでくる。
販売価格はどんどん下がるが、
物流費、配送費が増える
そこで今回の提案は、
せめてインターネットで販売している商品ぐらいは、
商品移動をさせないで、倉庫に置いたまま、在庫情報と
画像データを渡すことで、販売できないかと考えました。
そうすると、
売れたものだけを必要最小限の物流費と
配送費で届けることができる。
さらには複数のサイトに同時出展でき、
販売機会が増えて、在庫消化の確立があがる。
実は、前回のブログで在庫一元化がECモールで
進んでいることを触れました。
でもそれは、
ジャストシーズン 定価で販売している商品で、
シーズンオフの在庫品のネット販売では
まだ聞いたことがないです。
OTSのカイテン倉庫の一つの機能が
この在庫品のプラットフォーム構想で
各フラッシュセールやアウトレットモールとの
在庫一元化です。
これにより、倉庫においたまま、
それぞれのサイトと在庫連携するので、
勝手に商品が売れていく・・・そんな事を考えており。
現在は、各フラッシュセールやアウトレットモールとの
API連携に向けて交渉を進めています。
次回はカイテン倉庫を使用した場合の各社の
メリットについてお伝えします。

OTS マーケティング部

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