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アパレルに特化した倉庫とは|品質管理の方法や選び方のポイントを解説

公開日: : 最終更新日:2023/04/26 ファッション物流

さまざまな商材を扱う店舗やECサイト事業者にとって、商品を保管する倉庫は不可欠です。

しかし、単に商品を保管すれば良いというわけではなく、取り扱う商材に応じた品質管理も重要です。

そこで本記事では、アパレル商材にフォーカスを当て、アパレルに適した物流倉庫とはどのような特徴があるのか、品質管理の方法や倉庫を選ぶ際のポイントも解説します。

アパレル倉庫とは何か

アパレル倉庫とはその名の通り、アパレル製品の在庫を保管したり出荷管理したりするための倉庫です。

一口に倉庫といっても、生鮮食品を扱う倉庫には温度管理の設備が求められるほか、大型家具や家電製品を保管する倉庫には広大なスペースが求められます。

アパレル製品は食品のような厳密な温度管理や、家具や家電を保管するような広大すぎるスペースを用意する必要はありません。

しかし、カラーバリエーションやサイズに応じて商品の種類や数が多岐にわたるため、わかりやすく在庫を配置する機能が求められます。また、アパレル製品は季節やトレンドに応じて売れ筋商品が頻繁に入れ替わるため、倉庫レイアウトの変更なども必要となります。

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アパレル倉庫はどのような保管・品質管理を行うのか

倉庫と聞くと単にモノを保管しておくためのスペースというイメージがありますが、実際にはさまざまな品質管理や作業があります。

アパレル倉庫で行われる保管や管理内容をいくつか紹介しましょう。

仕分け

仕分けとは、メーカーや工場から届いた商品を分類し、適切な保管場所へ格納できるよう整理する作業です。

異なるサイズやカラーバリエーションの製品が同じ箱で送られてくることもあるため、それらを正確に仕分けします。

一見すると簡単な作業に思われますが、大きなダンボールを運んだり移動したりと体力を使うほか、誤った場所に格納してしまうと誤配送につながることもあるため、品質管理の基本ともいえる作業です。

検品

検品とは、納入された商品に異物や針などが混入していないかを検査する工程です。

特にアパレル製品の場合、製造の段階で針を使用することがあるため、これが混入されたままエンドユーザーの手元にわたってしまうと怪我の危険があり、重大なクレームにつながってしまいます。

また、納入された製品がすべて良品とは限らず、なかには不良品が混ざっていることもあります。製品に異常がないかを調べる検品は、品質管理の肝となる重要な工程なのです。

タグ付け

タグ付けとはその名の通り、製品にブランドや商品名、サイズなどの札を取り付ける作業です。

店舗向けの商品を扱う場合には値札を付ける必要もあり、短時間で多くの作業をこなさなければならないためスピードと正確性が求められます。

梱包・発送

オーダー内容にあわせて、製品を箱に詰める作業を梱包、伝票を貼り付けて物流業者へ引き渡す作業を発送とよびます。

商品サイズや形状、種類によってはダンボールではなくビニール袋などを用いることもあり、配送時に中身が破損したり汚損したりしないような配慮も求められます。

返品処理

アパレル倉庫では製品を発送するだけでなく、エンドユーザーからさまざまな理由によって返送された製品を受け取る返品という作業もあります。

サイズ違いで返品されたアパレル製品は、パッケージが開封されている場合も多いことから、製品に汚損がないかを確認した後、あらためて袋詰めやタグなどを取り付ける場合もあります。

 

アパレルに適した物流倉庫の選び方

物流倉庫は長期にわたって在庫を保管することもあるため、取り扱う商材に応じて最適な倉庫を選ぶことが重要です。

アパレル製品に特化した倉庫を選ぶ際には、どういったポイントに注意すれば良いのでしょうか。

湿気や防虫対策が適切か

アパレル製品にとって大敵となるのは湿気や虫食いです。

湿気の高いところに衣類を保管しているとカビが発生し、製品のロスが発生するリスクも考えられるでしょう。

また、バッグやアクセサリー類もあわせて保管するとなると、金具などの部分にサビができてこちらも売り物にならなくなってしまいます。

厳格な温度管理は必要ありませんが、清潔が保たれており適度な湿度でカビの発生リスクがないところを選びましょう。

適度なスペースであるか

倉庫は広ければ広いほど良いと考えがちですが、在庫の量や作業員の人数にあわせて最適なスペースを選ぶことが重要です。

あまりにも広い場所を選んでしまうと賃貸料でムダなコストが発生するほか、移動や作業に時間を要し作業効率が下がってしまうこともあるためです。

アパレル倉庫として運用された実績があるか

これまでどのような商材を扱ってきたのか、過去の実績を参考にしてみるのもおすすめです。

アパレル倉庫としての運用実績があるということは、倉庫の立地や倉庫内の環境も良好で運用しやすい可能性が高いでしょう。

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アパレル業界と物流業界は切っても切れない関係にある

アパレル業界と物流業界と聞くと、あまり関連性が見えてこないと感じる方も多いのではないでしょうか。

しかし、実は両業界は密接に関連しており、特にアパレル業界にとって物流は必要不可欠な存在です。

アパレル製品の多くは、個人客を対象に販売されます。従来は店舗を構えて来店したユーザーに販売するビジネスモデルが一般的でしたが、現在ではECサイトを立ち上げネット通販で販路を拡大する店舗も増えてきました。

しかし、ネット通販で販売した商品を届けるために、自社の物流網を一から構築するのは難しく、多くの店舗は物流業者へ依頼することになります。

売上規模が拡大していくと一般的な宅配便だけでは対応しきれなくなるため、個別に物流業者と提携することもあるでしょう。

さらにビジネス規模が拡大していけば、商品の配送だけでなく、タグ付けや不良品の補修といった流通加工までを依頼する店舗も少なくありません。

このようなニーズの拡大にあわせて、アパレル業界に特化した物流サービスを展開する物流業者も現れました。

個人宅への小口配送が中心で、検品やタグ付け、返品対応といった作業コストが多いアパレル製品だからこそ、物流業界とタッグを組んで作業を効率化することが求められているのです。

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アパレル倉庫とEC物流倉庫の違い

ネット通販の需要が増えてきたのであれば、EC事業者向けの倉庫である「EC倉庫」を選べば良いのではないか、と考える方も多いでしょう。

しかし、アパレル倉庫とEC倉庫は根本的に異なります。

そもそもEC倉庫とは、ECサイトで取り扱う商品を在庫として保管し、オーダーにあわせて発送するバックヤード的な機能があります。

しかし、アパレル倉庫の場合はそれらに加えて、検品やタグ付け、場合によってはアパレル製品の補修作業といった流通加工の機能も備わっているのです。

そのため、EC物流倉庫の運用実績やノウハウがある企業であっても、必ずしもアパレル物流に対応できるとは限らないため注意が必要です。

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OTSは徹底した品質管理と物流業務をサポート

アパレル製品を扱うメーカーや店舗が物流倉庫を構える場合には、アパレル製品の取り扱い実績やノウハウがあるアパレル倉庫へ依頼することが前提となります。

しかし、アパレル製品の物流業務や品質管理のノウハウが豊富な企業が見つけられなかったり、近隣にアパレル倉庫が存在しないというケースも多いでしょう。そのような場合には、ぜひ一度OTSへご相談ください。

OTSは1986年の創業以来、35年に以上にわたってアパレルやファッション、ジュエリーといった商材の物流を専門に提供してきた実績がある企業です。

アパレル物流の一部業務のみ効率化したい、または全ての物流業務を委託したいといった場合でも、高度な品質管理で質の高い物流を実現します。

物流でお困りの方、
まずは相談!

 

まとめ

アパレル倉庫は単に商品を保管するという役割以外にも、仕分け作業や検品、梱包、タグ付けといった品質管理を担う拠点でもあります。

そのため、EC物流倉庫とは異なる役割があり、これらの業務に対応できる倉庫を選ぶことが重要です。

また、物流拠点として考えた場合、倉庫の立地条件も見逃せないポイントであり、高速道路からのアクセスや周辺道路の渋滞状況などによっても配送のリードタイムは変わってくるでしょう。

アパレル倉庫が確保できたとしても、そこで働くスタッフやノウハウがなければ十分な品質管理が実現できません。

もし自社に物流のノウハウがなく困っている場合には、ぜひ一度OTSへご相談ください。

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「物流からファッション企業を元気にしたいんです・・・」 それって、おせっかいだなと感じます。 でも、そのおせっかいをまじめに、本気で取り組んでいます。 ファッション企業だけに、創業から30年以上多くの企業の物流をサポートしてきました。そこで関わる中で、「もっとこんなことができればと思うんです」 皆様のお役に立つ情報を物流視点から発信いたします。

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