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いまさら聞けない??百貨店納品するための5つの方法

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今回の内容は、もはやファッション業界ではあたりまえ?の

『百貨店の納品の方法』についてです。

 

長年、ファッション業界におられるかたには、

よくよくご存知の内容かもしれませんが、

実は最近、この手の質問や、問い合わせが多くなってきました。
時代でしょうか・・・?

 

1、そもそも百貨店ってなに?

こんな、初歩的なことなど・・・と思われるかもしれませんが、

百貨店とは、伊勢丹や三越、高島屋などに代表される商業施設です。

『本当に初歩的なこと、言いおった!』と思った方、
それでは、ルミネとか、パルコなどのショピングセンター(SC)との違いってわかるでしょうか?

それは、そもそもの成り立ちが違うんですね。

百貨店は、一言でいうと、
『生活が豊かになるために、様々な商品を取りそろえてくれるところ』なんです。

逆にSCは、『ショッピングテナント』になります。
商品は、テナント運営者が取りそろえてくれます。

この、『取りそろえてくれる』ってなんか感じませんか?
いま有名になってきた、『セレクトショップ』がまさにそうですね。

でも、今の百貨店に実際に足を運んでみると・・・
テナントのSCの違いが分かりにくい・・・

それがなぜかは、次の取引条件に続きます。

 

 

2、気を付けておくべき取引条件

納品時には大きく分類して、『買取』『消化』があります。
※正確には『委託』などもあります

前述の、『取りそろえる』ためには、売れそうな商品を
メーカーや輸入代理店から仕入・購入をするので『買取』といった表現となります。

『消化』とは、別名、『売上仕入』といって、
売上が上がった際に、仕入が発生する、独特の仕組みです。

何が違うかというと、
『買取』は、売れ残りリスクが残る、
『消化』は、百貨店に売れ残りリスクが伴わないことが明確にあり、

もっというと、『消化』は、メーカー主導で商品を店頭に並べることができることになります。

これが、百貨店を中心としたメーカーが成長した要因であり、
逆に、百貨店の独自性が失われた要因とも言われています。

では、業務的に何が違うのか?

それは、『納品時検品』が発生するか、しないかにあると思います。

『買取』は、納品時点で所有権が移行するので
注文通りに納品がされているかのチェックを行う必要があり、

納品代行会社によって、注文伝票と、実際の商品の照合を行います。

逆に『消化』は、売れた時点での仕入れとなるので検品は必要ありません。
何が入っても百貨店はリスクがないですからね。

この、『買取』条件での検品があるので、次の3番に関わってきます。

 

 

3、必要な3つのツール

前項にあるように、『買取』と『消化』などの納品条件によって異なりますが
基本的には3つのポイントです。

①百貨店値札
②注文伝票
③納品書

①百貨店値札
こちらは、百貨店においてはほぼ必須となります。
(JANなどの一部例外があります)

各百貨店ごとにデザインが異なっていて、
売り場、ブランド、アイテムなどのコードが必要になります。

また、台紙は規格で販売されているものを使用します。

②注文伝票
こちらは買取の際に必要で、百貨店がほしい商品であることの証明になります。
この注文伝票をもとに、前項の検品が行われます。

③納品書
②の注文伝票と同じく、検品するための伝票の役割の場合と
検品しない消化でも、受け取る人がわかるような納品書が必要となります。

やはり買取の際の伝票については、
統一伝票が必要となります。

 

 

4、納品代行と他の運送会社の違い

ざっくり結論をいうと、佐川急便やヤマト運輸でも届かないことはありませんが、
納品代行を利用したほうがスムーズとなります。

そもそもの納品代行会社の成り立ちが、
百貨店の検品から納品までを一貫して効率的に行うことを目的にできあがっているからです。

また、買取で検品が必要な場合もそうですね。

つまりは、微妙に作業の順番が変わってくる

⇒開店時間前までに納品してもらいやすい!

といったことになります。

 

5、もっとも重要な品質について

以上の項目が百貨店に納品するまで必要なことでしたが、
納品する以上に、その商品の品質も非常に重要になります。

百貨店で売っている以上、
誤表記などには非常に気を付けています。

特にアパレルなどのファッションで
さらにインポートブランドとなると、

日本の規格に準じた品質表示の洗濯ネームが必要です。

 

●まとめ●

・納品条件が複数ある
・納品条件によって、手配することが異なる
・品質表示にも気を付ける必要がある

 

 

 

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