物流の復讐
こんにちは、物流案内人の小橋です。
年が明けたと思っていたら、気がつくと2月も中旬・・・早いですね。
早いと言えば、自分の4歳になる息子の成長も早く、
この間までオムツしていたのに、幼稚園の女の子からラブレターをもらっていた事を嫁から聞き、
びっくりしています。そして、女の子の父親でなくて良かったと感じています(汗)
さて、今回のテーマは、「物流の復讐」です。
2月2日発売の日経ビジネスのタイトルをそのまま使わせてもらっています。
Eコマースの展示会に出展した事は、お伝えしたかと思いますが、
そこで多くの企業が、今後の伸び行くEC事業の展望と戦略についてお話されていました。
約11兆円の市場規模が、2020年には20兆円にまで拡大する成長市場として
どれもすばらしいサービスや取り組みでした。
ところが、
その翌日、ある運送会社の幹部の方とお話した際に、
ドライバー不足がいよいよ深刻になってきたと頭を抱えていました。
この言葉をご存知でしょうか・・・
「トラックドライバー2015年問題」
2015年にトラックドライバーが全国で14万人不足。
現在、トラックドライバーの人口は84万人で、ピークである年の92万人と
比較すると、この8年で8万人減っています。
成長する市場・・・それを支える物流インフラがすでに破綻しはじめている・・・
なのに、
Eコマースの展示会では、この事について触れている企業はなかったです。
それどころか
「配送費無料」 「当日配送」
・・・と言った話ばかり。いったい誰が運ぶの?
そこに矛盾を感じていた時に、
日経ビジネスでの 「物流の復讐」 との文字が目に飛び込んできました。
記事では、
あって当たり前とされてきた「運ぶ」という社会インフラが、
ネット通販の急拡大による負担増と人手不足が重なり、破綻へと近づいている。
これまでのモノの流れを抜本的に変えなければ、
小売りも物流会社もメーカーも、物流を軸に経営戦略を作り直す時がきた。
長らく販売や製造を支える黒子にすぎなかった物流が、産業の主導権を握る
・・・と書かれていました。
物流会社の人間としては、「主導権を握る」とまでは思いませんが、
でも、事業戦略を考える時に物流についてもっと考えても良いのではと感じる事があります。
特に、自分が深くかかわるファッション業界は、
他業界と比較しても物流の部分は遅れているように感じます。
いまだに、物流会社を決める時は見積書の額面だけで判断される事が多く、残念に思います。
当然、物流会社にも責任があります。
費用だけでなく、その会社にあった物流とはどうあるべきなのか?
それ向けた具体的なサービスや、改善含めた提案力が必要となります。
「商流」と「物流」がまさに、車の両輪のように一緒になって考える時代になっていると感じます。
そのために、
自分たち物流会社は物流だけでなく、商流について学び、
多くの企業様と実践の場でともに経験することで
成長する必要があると感じています。
実は、このブログもそのような思いから発信しております。
時には、間違った事や、思い違いなどもあるかと思いますが、
その時には是非ご指導いただければと存じます。
引き続き 宜しくお願いいたします。
※参考:2/2発売 日経ビジネス

OTS マーケティング部

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