イーコマースEXPO_続編ECシステム構築の落とし穴
おはようございます。
まだまだ寒い日が続きますが、体調崩さないように頑張りましょう!
今回のブログは、前回からの続きで、ECシステム構築の落とし穴について。
前回お伝えしたイーコマースEXPOでのOTSの主張!
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ECのフロントのシステムやマーケティングを考えるのと同時に、
物流のことも考え始めましょうということです!!
一定以上の規模や物量になると、分業制が進んで物流の現場が見えない人が増えてくる。
そうなったときに、物流を後回しにして考えてしまうと大きな問題につながりやすい。
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ここまでお伝えしました。
では、その続きで・・・、
なぜ、物流を後回しにすると問題が起きるのかについて説明しますね。
ここでは、『物流=倉庫』だけではなくて、
『物流=倉庫+店舗+卸先』という考え方でいきます。
ファッション業界では既存のリアル店舗でのビジネスがある場合が多く、
そこにEC事業を加えていこうとすると・・・、
在庫の一元化だけを考えても、各店舗での予算があって在庫の取り合いが起きやすい。
しかも直営店舗だけならまだ社内調整で何とかなる範囲だが、
卸先店舗などがあるとその調整は容易ではない。
まずはどこまでの範囲で一元管理をするか、明確にした上で進めていくこと。
それが明確になったら、次に重要なのは・・・、
物流を軸にどのように一元管理を進めるか!?という考え方。
先にECフロント側のシステムを作ってしまってから物流について考えたり
仕組みを作ろうと思っても、既存の店舗や流れがある中ではできないことや
見えていない運用が多く整合性が取れた仕組みが作りにくい。
つまり、物流を後回しに考えてしまうと実際のモノの運用面で不具合が起き、
売上を上げるどころかトラブルが多発して信用を落としてしまう。
そうならないためにも・・・、
実際にモノを動かす倉庫や店舗の運用を物流面で整理してから、
ECのシステムや基幹システムとの整合性を取っていく。
常にどのような仕組みや流れにも対応できるように柔軟性を持っておくことが、
実は本当の意味でのECの活用、つまりオムニチャネル化にはとても重要だから。
そもそも、より多く売れるための仕組みとしてECを考えてしまいがちですが、
そのより多く売れるのがどこなのかで考え方が変わってきます。
つまり、直営ECなのか、卸先(モール)も含めたEC全体なのか、
または、リアル店舗や卸先店舗も含めた全社(ブランド)の売上なのか!?
企業としては建前は全社の売上ですが、実際にはより利益率が高い直営店舗や
様々な事情やしがらみから特定の店舗の売上を優先することがあります。
そういった考え方全般を見直していくことが、所謂オムニチャネル化の肝になります。
つまり、企業が売りたいように売るのではなく、
エンドユーザーが買いたいように買える環境を作るということです。
既に、個人が得られる情報のスピードと範囲が企業と同等に進化しています。
そのような環境で、売る側が買う側をコントロールしようとすることは無理があります。
オムニチャネルという言葉はエンドユーザーのためにあるという認識で、
本当に顧客満足や顧客第一主義という本質を見直してみると、
自分たちの何を変えて見直していくべきかが見えてくると思います。

OTS マーケティング部

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