勝手に本の紹介パート2 ~物流&ファッションについて~
公開日:
:
最終更新日:2023/05/17
ファッション物流, ファッション業界(業界情報), 小橋重信, 書籍紹介
物流業界のシュウゾーこと小橋です。
みなさん~
本は読んでいますか?
最近読みたい本はいっぱいあるのに・・読めていません(涙)
「知恵には知識が必要!」
・・・・・・本当にそう思います。
自分の知らない事を、
より深くいろいろと知ること。
楽しいですよね。
でもね、自分が本を読み始めたのは32歳から。
・・・すみません。
32歳で会社が倒産して、
アパレル会社からIT企業に転職・・・これが転機でした。
IT業界は知らない事ばかり、
当時自分がSONYの名刺をもって飛び込む先は、
法人企業の情シス担当・・・・。
当然先方はSONYの名刺をもった自分を
同等、もしくはそれ以上の知識をもっていると。(勘違い涙)
もはや、勉強するしかない状況でした。
当時は通信インフラ系の営業だったので、
TCP・IPに始まり、CCNA・・・・ チンプンカンプン????
それでも、会社も倒産してお金もなかったので、
週末は図書間でひたすら本を読んでました。
そしたら、ある時変化が起きたのです。
知らなかった単語がつながり始めて、点が線になる感じです。
そうなると、もっと知りたいって
さらには、他流試合は先ほどの法人企業の情シス担当です。
最初は完封負けばかりでしたが、
通信インフラ分野に限ったことですが、
先方から教えて欲しいと・・・
そうなると自社商品の導入決定!!!やったぁ~
それからですね…!
知らない事を知ることって面白い・・・って感じたのは。
速読ができるわけではなく読むスピードも遅いので、
月に何冊も読めないですが、
時間を見つけては読むようにしています。
前置きが長くなりましたが・・・・
今回はそんな自分がお勧めする本をご紹介しますね!
ひとつめは物流に関する本の紹介です。
□アマゾンと物流大戦争
(NHK出版新書)角井亮一著
http://www.sankei.com/life/news/161008/lif1610080025-n1.html(産経ニュースより)
何かと話題の多いアマゾンですが、
物流視点でアマゾンのビジネスを捉えた本です。
アマゾンは、
「ロジスティクス・カンパニー」であり、ロジスティクスこそが彼らの最大の強み!
と書かれており、
さらには、「ロジスティクスを制する者が、ビジネスを制する」・・・と!
物流マン、シュウゾーもこのフレーズには震えました~(笑)
そのアマゾンの物流の仕組みから、
ウォールマート、グーグルと言った企業との戦いについても触れており、
さらには、
その影響を受けた、ヨドバシカメラ、アスクル、カメラのキタムラなどの
日本のEC・・・オムニチャネル戦略について書かれていました。
アマゾンを中心に、経済全体を巻き込んだ物流革命が起きている・・・・
そんな事を感じることこができて面白い本でした。
もうひとつは、ファッション業界について書いた本です。
□人気店はバーゲンセールに頼らない
(中央公論新書)齋藤孝浩著
http://www.chuko.co.jp/laclef/2013/04/150451.html(中央公論新書)
こちらは、ネット通販でも物流について触れていないのですが、
ファッション業界をあるひとつの視点で捉えています。
それは、「在庫管理・コントロール」についてです。
実は物流費を上げる最大の要因は在庫・・・
そしてそれを生み出す原因のひとつがバーゲンセールです。
ファッション業界は移り気な消費者の気分を先取りし、
柔軟に対応した企業のみが成功する
「ビジネス界の消費最前線に立つ企業」と書かれています。
その上で、愚直なイノベーションを続けている企業が勝ち残っていると・・
さらには、
「顧客の需要に合わせて、常に店頭に必要な在庫を揃えることこそが、真の顧客満足である!」
としています。
これって物流の考え方と同じです。
そして、3つめ。
□ブランドで競争する技術
(ダイヤモンド出版) 河合 拓著
http://www.diamond.co.jp/book/9784478020555.html(ダイヤモンド出版)
現在の日本のブランドビジネスがなぜ、ここまで苦戦しているのか?
流行の波が激しく、製品寿命が短く、
その中で差異性や特徴も持たない模倣商品があふれ、
デフレの嵐が吹き荒れている・・・とし、
「ブランドとしての価値」を確立することの必要性について書いていました。
そして、ブランドとは・・・差別化された付加価値の品質保証であるとしており、
ブランドをキーワードに多くの企業の成功と失敗の事例から、そのメカニズムと対応策を提示している。
成功している海外ブランドは、
統一されたブランドイメージを維持したまま国や地域を分散化し、
事業リスクを平準化しているのに対して、
日本ブランドは、閉じた国内だけのリスク分散で、
ブランド乱立や特定の販売チャネルの過度な集中を
指摘している・・・まさに!!!
さらには、容易にEコマースに手を出すことについてもふれており、
「チャネルを変えれば売り上げが上がる」・・・との思いから、
インターネットの可能性だけに躍らせ、
結果ビジネスリテラシーの低いコンサルタントと、ITリテラシの低い経営者によって、
さまざまなスタイルのサイトが乱立し、消えていく現状を指摘している。
・・・・たしかに!!
ブランド再生についてもふれており、アパレル倒産経験の自分には、
赤マーカーで本が真っ赤になってしまった。。。
ちなみに・・・
この著者のお二人には本を読んだ後にアポイントを取り、直接会って頂いた。
齋藤様、河合様
お二人ともどこのだれかもわからない自分にとてもよくして頂き、
ファッション業界や本の内容についていろいろと教えていただいた。
その節はありがとうございました。
最後のおすすめは、これ・・・
□Fashion Business 創造する未来
(繊研新聞社) 尾原 蓉子著
http://yoko-ohara.com/archives/1649(著者ブログより)
実は今読んでいるが、近々著者である尾原様のセミナーに参加する予定である。
なので本の紹介は、そのセミナーの後にUPしますね。
一節だけご紹介すると・・・
もしこのまま発想の大転換もなく、
デジタルテクノロジーの抜本的活用によるビジネスモデルの変革や、
グローバルなビジネス転機をすすめることができなければ、
日本のファッションビジネスは、「ゆで蛙」になる可能性がある!
どうですか・・・?
ファッション業界がこのままだと大丈夫なの?
と不安視する内容が多いですが、
やはり自分の思考には「アパレル倒産」の苦い経験が、背景にあるように感じます。
今も物流のお手伝いをしていて、
残念ながら無くなる、縮小する会社様もあります。
そんな会社様に一刻も早く立ち直っていただき、元気になってもらいたいと思います。
今回も長くなってしまいましたが、以上です。
本当は、これらの本から気づいた事や、
学んだことがもっとたくさんあり・・・。
後日、もっともっとお伝えしますね。
もし、興味を持たれた方は読んでみてください。
そして、自分と熱く語りましょう(笑)

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