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ファッション物流の過去・現在・未来・・・

こんにちは、物流業界のシュウゾーこと小橋です。

 

暖かくなってきましたが、この時期は花粉に悩まされています。

気がつくと机の上がティッシュの山になっています・・・泣

 

さて、先日 物流コンサルの知人からメールがあり、

「10年前の小橋さんを見つけた!」との書き出し・・・・

 

何かなと思って見たら10年前に「流通設計」という雑誌の

今後のファッション物流についての取材記事でした

 

20160307流通設計(10年前の小橋さん写真) (1)

 

「わ・わ・若い~ !!!」

 

その方は、「アパレル物流の10年を振り返る!」と原稿依頼があり、

それで10年前の雑誌を見ていて偶然自分を発見したのとのことでした。

 

それで、自分のところにメールがあり、意見を求められたので、

その記事を読みながら10年前と今を振り返ってみました。

 

「みなさんはどう思われます?」

 

10年前と今ではファッション業界と物流はどれだけ進化したのでしょうか?

 

10年前の2006年は、ライブドアのホリエモンが証券取引法違反で逮捕された年で、

その年の流行語は「イナバウアー」でした。

 

そう考えると遠いような近いような・・・

 

■RFIDのその後

 

10年前の記事ではRFIDについてコメントしていました。

 

ⅰ読み取り精度や運用面でまだ課題があり、物流費削減を期待されているが、実運用にはもう少し時間がかかる

ⅱ今後は、店舗での活用には棚卸以外でも、販売支援としてRFIDが活かせる

 

今ではセレクトショップを中心に実導入されており、

やはり物流費削減効果より、店舗支援にメリットが出ているとの声を聞くので、

まんざら間違っていなかったと・・・・

 

ただ、弊社の経験上 アイテムや運用によっては

かえって物流現場が混乱した失敗事例もあり、

 

もし検討されている企業があれば

是非、ご相談いただければと思います。

 

このあたりのメリットについては

コンサルティングファーム(カート・サーモン)の記事を参考に・・

http://www.kurtsalmon.com/ja-jp/Retail/vertical-insight/985/%E4%BB%8A%E3%81%99%E3%81%90%E3%81%ABRFID%E3%82%92%E5%B0%8E%E5%85%A5%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E7%90%86%E7%94%B1%E3%81%A8%E3%81%AF

 

さらに、こんな記事も・・・EC Orange 「小売×IT」の未来を考えるブログより

http://ec-cube.ec-orange.jp/blogs/?p=5118

 

 

■物流設備(マテハン)のその後

 

10年前と大きく変わったのが、

やはりEC市場の拡大やアマゾンの影響ではと思うのが・・・

 

商品ピッキングで棚が自動制御で動く・・・キバ・システムは話題になりました。

http://www.fashionsnap.com/the-posts/2014-12-04/amazon-kiba/

 

最近ではニトリが導入した事例では、

上層部に張り巡らせたレーンをロボットが

縦横無尽に商品の入ったコンテナをピックする設備を導入しました。

https://netshop.impress.co.jp/node/2748

 

さらには、商品のサイズにあわせてその場でダンボールを成型するオンデマンドダンボール製造機

http://ecnomikata.com/ecnews/backyard/8343/

 

マテハンではないですが、倉庫から無人で個人宅まで運ぶ「ドローン」は話題になり、

アマゾンを中心に実運用にむけて開発が進んでいます。

 

 

あとは、スマートグラスや音声を利用した

ウェアラブルデイバイスも個人的に気になっています。

https://www.youtube.com/watch?v=wa9mJL-ShBE

https://www.youtube.com/watch?v=rjtaMCGvwBE

 

・・・などなど 面白くないですが?

 

ただ、EC物流は一部の企業では導入・検討が始まっていますが、

ファッション物流はまだまだ人海戦術にたよった運用で、

この10年で進化のスピードは遅いと感じています。

 

■販売環境のその後

 

物流現場の進化の早さより、

ここに来て進化スピードがあがっていると感じるのが、販売環境ではと思います。

 

こちらもECやオムニチャネルの影響によって、新しいテクノロジーがどんどん生まれています。

 

iBeaconやデジタルサイネージなどの接客をサポートするものから、

SNSの活用やそこでのビックデータを活用したレコメンド機能や人口知能など・・・・

 

ファッションとテクノロジーの融合がここにきていっきに進んでいるように感じます。

http://o2o.abeja.asia/product/post-9035/

 

 

■最後に

 

あるセミナーで、「ファッション業界はこれまでテクノロジーが遅れていた」

とおっしゃっていました。

 

それは、この業界がそれなりうまくいっていたので、

今までのやり方で通用していたから変革する必要がなかった・・・・と

 

それがいよいよこの業界も厳しくなるので、

新しいことに挑戦しないと、今までのやり方が通用しない!

 

だから、それに気づいた人たちが、

この業界をよくしようとテクノロジーを!イノベーションを!・・・と

変化しはじめている・・・と

 

みなさんはどう思われますか?

 

自分もこの意見にはすごく共感です。

 

ファッション=感性でテクノロジーやロジックだけでは予測できない、

もしくは人間臭いとこがファッションの面白いとこだと思います。

 

ただ、お客様(消費者)の商品との接し方や、価値観は時代とともに変化しています。

 

それに応えるには、もっと自由な発想で乗り切る必要があると感じています。

 

今回もチョイ長めになってしまいました・・・・・最後まで読んでいただき ありがとうございます。

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OTSにある7つの委員会のうちの一つ【広報委員会】 私たちは毎月発行の社外報『オープントークス』をはじめ、社内報や企業HP等オーティーエスを内外にアピールする活動を行っております。 オープントークスは、OTS内の6部門が毎月持ち回りで作成しており、皆様に楽しんでもらえる紙面を作るため日夜ネタ探しに奔走しております。 こちらのブログでは、オープントークス作成の秘話や編集後記をメインに、より社外報を楽しんでいただくための情報を発信していきます!

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