「本場Amazonを見てきて思うこと・・・」
公開日:
:
最終更新日:2023/05/17
ファッション物流, ファッション業界(業界情報), OTSのおせっかい, 小橋重信
物流業界のシュウゾーこと小橋です。
前回 アメリカでのAmazon視察についてレポートしてきましたが、
皆さんはそろそろ飽きてきていますかね?
たしかに、自分のブログ以外でもアマゾンのネタは至る所で目にしますよね。
それも、ECだけでなく、金融、物販、物流、ファッション、コンビニネタなどなど・・・
これだけ話題の尽きない会社ってすごいなと思いませんか?
でも知れば知るほど、ベゾスの野望の大きさに恐怖すら覚えます。
流通そのものが、それも地球規模で飲み込まれるのでは・・・
そんな中こんな記事を見つけました。
Contents
「Amazon・Alibabaの2強状態の中、EC企業に残された道とは」
http://jp.techcrunch.com/2017/08/22/20170820beyond-amazon-and-alibaba-whats-next-for-e-commerce/
情報元:トピックス イベント CrunchBase
・・・興味深くないですか?
ここでは、アマゾンだけでなくアリババも脅威として捉え
「AmazonとAlibabaの大成功(時価総額はどちらも4000億ドル以上)をもってEC市場の戦いは終わった」と考えている人は多い。
Amazonが本や家庭用品、電子機器、服、食料品など次々と新しいカテゴリーを制覇していく傍ら、
Alibaba傘下のTmallとTaobaoもシェアを伸ばし、何百万という数のSKUを確保するなど、両社は本当の意味で世界中の消費者にとっての”何でも揃う店”になろうとしている。
まさにですよね。
ECにおいてこの2強はあまりにも巨大で、利便性、コスト競争力、品揃え、さらには物流、システム、資本力・・・すべてにおいて凌駕する存在です。
でも、この記事では、ECにおいても、その他の企業でも戦えるフィールドがあると書かれています。
詳しくは、この記事を読んでいただければと思いますが、巨大企業との違いは、
「検索 VS ディスカバリー」と書かれています。
それは、ユーザーを惹きつける新たな価値の発見(ディスカバリー)だと。
そこには、キュレーションによる特定の商品の価値を意味付け、チョイスすることや、それぞれのユーザーにあわせた、パーソナライゼーションによる特別感や
そこから、さらにユーザーを虜にする、コミュニティの創出・・・・記事ではサブカルチャーの入口とも表現されていました。
どうですかね?
なんか横文字(カタカナ)が多くて・・・???
難しそうだし、お金もかかりそうだし、大手のマーケティング専門家でないと
自分たちにはムリムリと思われた方もいらっしゃるのではと思います。
でもね・・・もうひとつの記事を見てみてください。
「土屋鞄の元役員がはじめて語る土屋鞄の売上、利益が急成長した本当の理由」
https://carryme.jp/honne-saiyo/true-story-of-tsuchiyabag/
情報元:Carry me 本音採用
2007年当時社員数15名の零細企業が、
2年後の2009年には売上・利益が、2倍(売上50億 経常利益5億)の急成長し、
その中でもEC化率50%とECが牽引し、社員数も75名と3倍に増えているEC業界では有名企業である。
そこでも成長の秘訣がかかれているが、
ひとつが、「いかにリピートしてもらうか!」
そこには、
「そのためのブランディングをいかに実施するか」
他社が新規獲得を最重要テーマとして、SEO含め、広告で顧客を獲得するよう営業努力している中で、
一度買って頂いたお客様に飽きられない、ずっとファンでいて頂ける仕組みをずっと考えてきたから
この成功があったと書かれていました。
クリエイティブを統一し、お客様にブランドとしてわかりやすく、
カタログ、メルマガ、WEBなどによるとことん拘った情報発信によるものだと・・・
どうですか? 最初の記事と似ていませんか?
もっと言うと目の前のお客様の事を考えて、おもてなし・・・リピートになってもらうのは、
ITツールの有り無しを除けば、接客の基本中の基本ではないですか?
実家がケーキ屋で育ったので、暑い日に買いに来られたお客様に冷たい飲み物を出したり、
前回買って頂いたお客様にその時の話をしてみたり、メッセージカードを添えて感謝の気持ちを伝えてみたり・・・
よくうちのお袋がお店でやっていた事と何ら変わりがないのではと…感じたのですが、いかがでしょうか?
商売の基本は不変なのではと思います。
それは、
「目の前にいるお客様を死ぬほど大切にする!」
まさにこれに限るなと思いました。
そこを、ITを使って、もっともっとお客様を喜ばせることを考えて実行した会社が、
アマゾンの脅威に脅えることなく、自分たちのブランドとしてお客様に覚えていただき、
ずっと永続することができる。
そんな事をこの二つの記事から感じました。
今回も物流とは少し違う話になってしまい申し訳ございません。
最近いろいろなご相談を受ける機会が増えており、セミナーの講演依頼もありますが、
物流だけでなく、ECでの売上UPの依頼が多くなってきました。
そこで感じるのは、
今回のテーマである「顧客を大事にする」・・・
そのために、店舗・EC・ITを活用する事なのではと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。では、また次回 。

OTS マーケティング部

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