「物流会社のミッションは?」
公開日:
:
最終更新日:2023/05/16
ファッション物流, ファッション業界(業界情報)
おはようございます 物流案内人・・・物流業界の修造こと小橋です(笑)
イトキンの発表は驚きましたね・・・!
業績不振で赤字続きだったことは聞いていましたが、経営再建のため投資会社に買収!
イトキンと言えば、創業1950年 ワールドや樫山などと並ぶ大手アパレル企業。
自分も就職活動の時に最終面接まで行きました。それが・・・。
1500億円近くあった売上高が、2008年のリーマンショック、
2014年の消費増税をきっかけに大きく落ちて、900億円くらいまでになってしまい、
あと1年遅かったら債務超過で、会社を清算しなければならないところまで来ていたとは・・・。
いずれにしても、会社を残すこと、従業員を守ることを選んで、
創業家は経営から手を引くのですよね・・・切ないですね。
今後のファッション業界はどうなっていくのでしょうかね?
前回のブログで「ファッション業界はお先真っ暗!」との題目で書かせてもらいましたが、
すごく早い速度でファッション業界も変化しているように感じます。
特にECやITに関しては、どんどんと新しいサービスやビジネスが生まれていて、
旧態依然のやり方や考え方では通用しない世の中になっていくのだと痛感しています。
物流会社も同様で、昔と同じように仕事をしていたら生き残っていけないとの危機感を感じています。
でも、アマゾンやゾゾなども別の見方をすると、
物を届ける事がベースに拡大している企業では、
物流がすごく重要になってきているのではないかと感じています。
前回のブログで、
物流会社のミッションとして「BtoB お客様の売上と利益に貢献する」とお伝えしました。
まさにこんな時代だからこそ、物流会社も真剣になってファッション企業を裏で支え、
サポートする必要があるのではと感じています。
それには何ができるのか?その可能性を探していければと考えています。
このブログの目的も、まさにそこではと考えています。
ファッション業界で起こっていることを物流視点で捉えて、
自分たちにできることは微力かもしれませんが、役立つ情報を発信する。
OTSは30億の小さな物流企業ですが、弊社がお取引している企業は約100社あります。
30年の歴史の中で多くの企業の物流をサポートしてきました。
そこでも、業績のよい企業から悪い企業まで、さまざまな会社の舞台裏を見てきました。
「物流なんてどこも同じ!」「物流はコスト部門」・・・そんな風に考えている会社も多いかと思います。
でも、「物流=在庫管理」と考えると、
もしくサプライチェーンと考えると・・・
適正在庫に押さえ、プロパー回転率をあげ、物流費を適正化にする。
さらには、オムニチャネルにおける物の流れを集約し、
最短のルートでお客様に届けるバックヤードを構築する。
そこには、システム設計から物流波動に対応できる
インフラ構築までの全体最適を考える必要があると思います。
RFIDなどの技術についても同様で、
技術革新が進んだときに最終的に実行部隊として物流が肝になります。
もっとシンプルな事をいえば、物流会社ほど「利他の精神」が必要とされます。
「利他の精神」=相手の、または他人の利益や便益を重んじ、
自己をささげる心構え。利他を行動原則とする考え方。
物流会社って荷主であるファッション企業の業績が継続的に良くて、
健全な状態にあればあるほど儲かる仕組みになっています。
どっちかが良くてどっちかが悪い・・・って関係は成り立たないです。
無駄に在庫を抱えてセールや催事など繰り返している企業も
一時的には物流会社は儲かりますが、長続きしません。
そんな会社は値下げ要請か、もっと安い別の会社を探して、物流会社を転々とします。
なので、綺麗ごとではなく本気で
「ファッション企業を良くすること、元気にすることが物流会社のミッション!」
だと思っています。
そのために自分たちももっともっと勉強や経験をして
ファッション企業にできることを考えていかなければと考えています。
それは、物流現場だけの事ではなく、ファッション企業と同じ立場で考え、
どんな事に困っているのか? どうすれば喜んでもらえるのか?
商流の事もちゃんと理解できないとダメだと感じています。
偉そうな事は言えませんが、
この業界をフラットな目線で俯瞰できるのも物流会社ではとも考えております。
みなさまはどう思われますか?
これからも、もっともっといろいろ学んで、
ファッション業界の皆様にお役に立てる情報を発信できればと考えています。

OTS マーケティング部

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