自社物流よりアウトソーシングの方が安い??
公開日:
:
最終更新日:2023/05/16
ファッション物流, ファッション業界(業界情報) 自社物流, コスト比較
こんにちは!ファッション物流改善アドバイザーの阿藤です。
急にあったかくなって、そして急に冬の気候が戻るなど・・・
春に近づいているんでしょうが、
色んな様相のある気候ですね、、
自分的には、花粉症の始まりが気になるところですが・・・
さて、今回の題名ですが、
もちろん、自社物流を運営している会社様から
アウトソーシングのご相談を受けることも多々あります。
そこでよく出る話、
『プロに任せた方が安くなるでしょ?』とよく言われます。
もちろん、諸条件が重なって、そういった結果にすることが
僕たち物流事業者としての役目でもありますが、
自社の運用そのままの移行では、
間違いなく、そのコストは上がってしまいます。
単純比較して、
自社スタッフは直接時給(及び福利厚生費)がその原価ですが、
物流事業者の場合、その業務を生業としているので、
直接時給に、販管費と利益(数%)が加算されます。
つまりは、単純単価は必然的に、物流事業者の単価が高くなります。
では、メリット性はなんなのか?
それは、いくつかありますが、
自社スタッフの場合、作業量にかかわらず、
その人件費を負担することになりますが、
物流事業者の場合は、作業量に合わせて、
使った分だけの請求に、変動費化することができ、
また、管理者の負担を軽減でき、
本来の業務に集中することができ、
営業などの手伝いなどもなくなる(コアコンピタンス)
という、一般的なメリットもあります。
もっと深堀すると、
コストの源泉である、単価×量において、
単価は絶対的に高いのですが、
その量にメスを入れる場合が多いです。
自社物流の運用で、
本当に必要な業務なのか?といったことが
その代表格です。
その反面、いままで、わがままを聞いてもらえたのに・・・
といった柔軟性がなくなってしまうのはデメリットかもしれません。
お客様案件ごとに、
その、『ちょうどいい』を探し当てるのが、
物流事業者の本当の使命かもしれません。
少し前に、ある人と話して共感したのですが、
基本的にアウトソーサーのやれることは、
自分でできることが多い
その自分でできることを、
やれないとか、
やりたくないとか、
やり方がわからない、時間がかかるから、
その道のプロにお願いすると・・・
ああ、そうだなと、共感しました。
物流事業者に所属する自分がいうと
あるまじきかもしれませんが、
究極に最適な物流は、
自社物流でしか実現できないと思っています。
自分たちで、サプライチェーンを構築でき、
商品、包装の設計の川上から、
店頭、エンドユーザーまでの最適な流れを構築できれば、
自分たちで投資を判断、決裁できるので
より、未来、将来に向けた構築を行うことができます。
※物流事業者の場合、目の前のPLや、撤退リスクから、投資しにくい・・・
現に自社物流を貫いている企業の強みは
そこにあるのかと思っています。
しかし、そこはやっぱり、ヒトが働いているので、
自社であったり、自部門であると、
そこに甘えが生じたりして、業務などが俗人化していくなど・・・
それはそれで課題がある・・・
だから、アウトソーシングってあるのだと思います。

OTS マーケティング部

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