海外リユース事業の可能性
おはようございます。 今回は、海外リユース事業についてご案内させて頂ければと思います(^^) 昨年から取り組んでいる海外リユース事業『リサイクルリンク』は、 同じ物流業の仲間であるウインローダー社が立ち上げた新規事業です。 http://www.winroader.co.jp/元々は、家具の物流を担っている中で中古品の回収と再販売を行ったところ、 国内ではほぼ売れずに100%近くを廃棄している現状を目の当たりにし、 何とかならないかという想いで海外への再販の道を開拓していったとのこと。 フィリピンやタイを中心とした東南アジアが販売先なので、 そんなに高値で売れるわけではありません。
しかし、使えるモノをお金をかけて廃棄することに比べたら、 現地に運ぶ物流経費をカバーできれば意味はあるしニーズもあると考えた。 やはりそこは物流会社らしく、コンテナや通関などの国際輸送費をカバーして 収益が上がるビジネスモデルを模索していった。
そこで、OTSが扱うようなファッションアイテムを、積み込んだ家具の隙間に 詰め込んで運ぶことで、ほぼ同じ経費でより多くの商品が運べる仕組みを作り上げた。 そして更に、このコンテナ1本当たりの売上を上げていくために、 現地での卸売だけではなく店舗販売をすることでより収益が上がる流れを作っている。 ボクはその話を伺って感心すると共に、ファッション業界でも同じような ニーズがあるはずだと感じました。
そして迷わず協力していこうと決めて、取り組んでいます。
まだ、OTSのお客様でこの流れで活用が実現していませんが、 徐々にご紹介を広めている中で興味を持っていただいています。
当然、通常の買取に比べたら条件的にも魅力は高くないかもしれません。 しかし、より高く販売しようと考えて在庫が膨らんでコストが嵩んでいる実態が見受けられます。 もしかしたら、倉庫会社としては自社の売上に逆行する考えかもしれませんが、 『日本のファッション在庫を減らしたい!』 ということを結構本気で考えて動いています。
これは、OTSが保管している企業の在庫から、個人ユーザーが抱えている タンス在庫も含めてです。 企業の視点では、まともに売れない在庫を長年抱えているコストを考えたら、 なるべく早く販売できるように条件と売り先を想定しておくこと。 それのよって、無駄な物流経費が抑えられることに加えて、 より健全に収益を上げながら在庫の回転を促していく風土ができてくる。 そして、本来のより魅力的な新規商品を積極的に仕入れて販売しようという 意欲に繋がり、お店や営業部隊の士気が上がっていく。 個人の視点では、着ないのに処分できないタンス在庫を物理的に減らすことで、 室内やクローゼットのスペースができて新たな購買意欲にも繋がってくる。
そして、着なくなっても捨てずに引き取ってもらえることが、 精神的にも罪悪感がなくなり意味がある行動ができて気持ちがいい。 在庫と言っても一概に善悪は決められるものではありません。 在庫があるから売上も上がり、品切れが防げるから。 しかし、適正な量と鮮度を超えるものはマイナスの要素が強まっていってしまう。 この適正な量と鮮度を保つための仕組みを提供していくことで、 企業経営の健全性をサポートしていければと思います。 そして、こういった良いサイクルを回していくことで、 ファッション業界を裏方から活性化していければと考えています。
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OTS マーケティング部
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私たちは毎月発行の社外報『オープントークス』をはじめ、社内報や企業HP等オーティーエスを内外にアピールする活動を行っております。
オープントークスは、OTS内の6部門が毎月持ち回りで作成しており、皆様に楽しんでもらえる紙面を作るため日夜ネタ探しに奔走しております。
こちらのブログでは、オープントークス作成の秘話や編集後記をメインに、より社外報を楽しんでいただくための情報を発信していきます!

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