【お金を使うということ】
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最終更新日:2023/05/17
在庫削減
おはようございます!
先週末は湾岸センターでの倉庫セールが大盛況でした!
ボクも長くこの業界にいますが、これほどお買い得なセールは初めてかもしれません。
ご協力してくれたお客様、湾岸センターのスタッフ、ご来場してくれた従業員やそのご家族ご友人の皆さん、本当にありがとうございました!
定期的にこのセールが開催できるか分かりませんが、これからもお客様の在庫の課題にチャレンジしていきましょう!!
【お金を使うということ】
経営においてとても重要で難しいのが、何にどれくらいのお金を使うかという判断です。
実際に経営においては、お金を使うことよりも使わないことの方が判断は簡単なことが多い。
それは、とにかく極力お金を使わないように徹底するだけだから。
しかもそれによって短期的には利益が上がったようにも見える。
なるべく無駄なお金を使わずに仕事をしていくことは、より多くの利益を出すために大切なことだけど、本来お金をかけるべきところにかけないなど過度に費用を削ってしまうと中長期的に問題が増えてくる。
その結果、短期的に利益を上げた以上に中長期で挽回する費用がかかるということ。
無駄なお金をジャブジャブ使うことはもちろんダメだけど、多少の無駄というか余裕もないような環境では精神的にも余裕がなくなってきていいアイデアも生まれにくい。
昨今のファッション業界もそうだけど、大企業などでもとにかくコストを切り詰めるという感覚で、社内だけではなく仕入先や取引先にも要求が厳しくなっている。
適正な範囲でのコスト圧縮であれば対応が可能だが、上層部からの一方的な収益目標に対する過度な要求になると、その内容はまっとうな方法では実現できなくなる。
その典型的なものが、以前アパレル業界が海外へ生産をシフトしたこと。
結果的に、過去の売上目標や利益目標に合わせて生産や原価を設定し、プロパー消化率を低く設定すると、非常に原価率の低い商品をかなり高い上代で提供するようになってきてしまった。
そのことが消費者にも商品のクオリティという形で伝わって、多くのブランドや企業から顧客が離れていきファストファッションに流れていった。
モノづくりだけではなくお店やオフィスの環境や設備なども同じようなことがある。
基本的な安全性はもちろんより健全で快適な働く環境とは程遠い中で、長時間の労働を強いてきた。
その結果が、大切な働く人たちの不足という結果にも繋がっている。
人件費をはじめとした待遇面や労働環境に対して、本来使うべきお金をかけてこなかったツケだと言える。
経済というのは巡り巡って循環していくものなので、どこかで過剰に利益が偏るとその反動が別のところで表れる。
一時的にはそれで利益が多く上がったとしても、その状態で不当に利益を削られた部分では事業や生活が続かなくなる。
これまで経済的に成長してきた環境では、多少の過度なコスト要求は何とか吸収できてきた。
しかし、近年の低成長や人口減少という社会環境の中では、ほとんど余裕がない中で更に削られるという状況に陥った。
その結果、事業が続けられない中小零細の生産工場が続出し、日本のモノづくりは縮小してしまった。
最近になって、日本のモノづくりを復活させようという機運が上がってきているが、そのツケは簡単に取り返せるレベルのモノではない。
なぜなら、そこに生きている人達の仕事や生活だけではなく気概や誇りも奪ってしまったから。
お金を使うということは、単に費用をかけるということだけではない。
そこに関わっている人達の仕事を尊重して生活を守るということ。
その仕事を続けていく人達の想いを繋ぐということ。
本当に大切にしたいと思うなら、言葉やきれいごとではなく、ちゃんとお金をかけるべき。
人に対しても、会社に対しても、一緒に豊かになるという覚悟をもってちゃんとお金を使うこと。
自分自身でもこのことを肝に銘じて、これからも経営をしていきます!

OTS マーケティング部

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