システムについての誤解(基幹システムと物流システム)
おはようございます 物流業界のシュウゾーこと小橋です。
夏も終わりですね・・・この時期ってなんとなくノスタルジックな気持ちにならないですか?
この歳になると 「ひと夏の恋」なんてのは当然ないですが、2016年の夏が終わったな・・・って
これって極めて個人的な思いですかね?
さて、今回のテーマは、「システム」についてです。
その中でも、基幹系システムと物流システムについて触れたいと思います。
ひとことでシステムと言っても、基幹システムにはじまり、
物流システム、販売管理システム・・・最近ではネット販売でのカートシステムに
在庫一元化システムなどなど・・・すごく複雑ではないですか?
ちなみに基幹システムと物流システムってまったく考え方が異なるシステムだって知っています?
ちなみに、基幹システムと物流システムの在庫管理の違いは、
商品の入出荷から在庫数を正確に把握する点については同じですが、
一番の違いは、物流システムは「人の動き」=「作業」に重点をおいている点ではないかと思います。
基幹システムでの在庫管理は物の流れ、さらにはそこからお金の流れの管理が重要となりますが、
物流システムは、その基幹システムと連携しつつ、いかに効率的にミスなく作業が行われるか?
人の動きを想定しています。なので、物流システムには「ロケーション管理」などの機能があるわけです。
「ロケーション管理」:倉庫内の保管場所や棚に付けた「番地」を指します。保管する商品と、保管場所の番地とを対応させて管理するのがロケーション管理です。作業担当者が、可能な限り短い時間で商品の棚入れ、ピッキングができるようにすることが第1の目的です。番地をなるべく探し歩かないよう、番地の振り方も工夫します。
基幹系システムの会社の方と話をすると、
「弊社のシステムには在庫管理機能があり、物流システム(WMS)との連動は必要ない」
と言われる事も多いのですが、理解してないなぁ~って思います。
データだけで商品が動けばいいですが、そこは人の作業が介在するので
このあたりは、店頭やお客様にすこしでも早く届ける、さらには物流費を抑えるために必要な機能です。
そもそも「基幹システム」ってかなり広範囲に内容を示していると思うのですが、
みなさんはいかがでしょうか。 検索してみると・・・
基幹系システム 【 mission-critical system 】 企業の情報システムのうち、業務内容と直接に関わる販売や在庫管理、財務などを扱うもの。あるいは、単に、業務やサービスの中核となる重要なシステム。扱うデータの大半は定型的なもので、扱う人間も事務員や発注担当者など操作に慣れている者が多いため、複雑なインターフェースや出力の柔軟性よりも安定性と正確さが要求される。利用開始後の改良が行われることは少なく、最初から十分な完成度を要求されるシステムである。業務内容に大幅な変更があった場合などを除いて、一度完成されたシステムは長期に渡ってそのまま使われ続けることが多い。出所:IT用語辞典 e-words
参考:基幹システム関連図
ファッション企業にとって、基幹系システムで扱うべきデータはどの領域になるのでしょうか?
ある記事では、
「基幹系システム=ビジネスの根幹となる業務を支えるサービス」=「止まるとやばい」
と書かれていました。その逆で、「情報系システム=業務を支援する仕組み」=「とまってもなんとかなる」 ・・・
http://www.graffe.jp/blog/289/ 「基幹系システムと情報系システムは分けるのが鉄則」
さらにもうひとつ、この記事も読んでみてください。
商流(お金の流れ)を管理する基幹システムと物流(物の流れ)を管理する物流システムとは、
連携する必要はあるが、統合する必要はなく、システム同士が緩やかに結合できていればいい・・・
http://www.infusion.co.jp/column/hanbai_wms.htm 「基幹システムとWMSを分ける理由」
まさに、物量や売り方や販売チャネルによっても物流は変化していきます。
その変化によって物流は日々進化していく必要があります。ひと昔前だと、そこは人的要素が高かったので、
作業者の能力によって改善されていました。今はECさらには、オムニチャネルによって、
IT抜きでは考えられないため、それにあわせて進化する物流システムが必要になってきています。
やっぱ、普遍的な基幹系システムと可変的な情報系システムの違いってありますよね。
物流システムもその点では流通や物の流れによって日々改善していくできものではと思います。
ただね・・・上記でも触れましたが、
荷主であるファッション企業の基幹システムと物流会社の物流システム(WMS)の連携は
すごく重要性は理解されてないことが多いです。
さらには、その基幹システムと物流システムとの相性みたいなものもあるのですが、
その点も考慮されないですね・・・涙
ファッション関連の方は比較的にITアレルギーと言うか、苦手な人が多いです。
自分もアパレル時代はそうでした・・・。
なので、このような話を聞くと面倒だし、なんだかわからない・・・とさじを投げる人もいるかと思います。
でもね・・・今の時代は「OtoO」だぁ~「オムニチャネル」だぁ~
デジタルマーケティングだぁ~ってなってきて、
基幹システムやWMSだけでなく、カートシステムに始まり、
OMSや、CRM、MA、DMP、AI、IoT・・・などなど 続々と新しいITの考え方が生まれています。
当然、全部を活用する必要はないですが、自分たちがやりたいこと、
もしくは顧客が望んでいることはなにで?それを実現するために、どんなシステムがあるのか?
未来に向けた準備を進める必要があるのではと思います。
今回は、基幹システムと物流システムの関係性について書かせてもらいましたが、
疑問に思われた点などございましたら。いつでもお気軽にご連絡いただければと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
OTS マーケティング部
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