ファッション物流の異物混入騒動を未然に防ぐために!
こんにちわ。オーティーエスの福田です。
巷では、様々な分野で異物混入騒動が巻き起こっていますが・・・
私どものファッション物流業界でも、実をいうと異物混入は有る事なんです。異物は、歯でもなくビニール片でもなく、針そのものや針の破片などになります。
今回の食品の異物混入のような大きな報道となってアパレルメーカー様の信用問題になってしまいます。そこで、インポートアパレルの企業様などにおいては、海外から入荷した商品を店頭へ商品を並べる前に検針する事で異物混入が無いかをチェックする事で未然に防いでいるんです。
それは、1995年に制定された製造業者等の損害賠償責任について定められた「製造物責任法」通称PL法があるためです。製造業者等は、引き渡した製造物の欠陥により他人の生命、身体又は財産を侵害したときは、これによって生じた損害賠償をする責めに任ずるとされているんです。
例えば、買ったりんごに針が刺さっていたら事件にはなりますが、生産者の責任ではありません。しかし、買った洋服に針が入っていたら、それは製造者の責任になるという事です。
私どもOTSでは、物流業務の業務の中に海外から入荷した商品を検針機にかける検針業務も請け負っており、ベルトコンベア検針機、X線検針機、ハンディ検針機をそれぞれ各センターに配備しております。
金属を使用しない商品については、ベルトコンベア検針機を使用致します。
ボタンやファスナーなど金属を使用した商品の場合には、空港などにある荷物をチェックするX線による検針機にて異物が混入していないか?の検査を行います。それでも、襟や肩パット、裾、袖部分など生地の厚い場所などは針などの異物混入しやすい部分については、ハンディ検針機を併用してチェックしています。
アパレル製品は、上記の検針で発見できる確率は高くなりますが、靴などにおいては靴底部分に使用されている釘がソールまで到達している事も稀にあることなので、手で触って検針する触針業務も追加にて対応することもあります。
特にX線検針機では、ベルトコンベアの上に商品を流す人とそれを下手側で受け取る人、そしてモニターに写し出される画面に注視して、針や異物が混入していないか?を確認する人の3名体制で対応します。画面を注視する担当者には、集中力も要求される事より、OTSでは15分単位で交代するようにマニュアル化されています。
万が一見落としてしまった場合、、、
商品を購入されたお客様にケガをさせてしまう恐れもあり、商品を販売されているファッション企業様の信用問題や社会的責任など様々なところに波及してしまいます。今回の色々な報道を見聞きして、改めて弊社の業務でも起こり得る問題として真摯に受け止め、業務にあたる必要があることを感じました。
「念には念に入れよ」
日頃から実施している慣れた業務でも、注意した上にもさらに注意する!といった思いで臨むべきだと感じました。これから、インポートアパレル企業様は、更に繁忙が続くと予想されますので、検針ミスなどを起こして消費者の方に怪我させる事の無きよう、無駄な時間を割いてしまわぬように細心の注意を払い、気を引き締めて取り組んでいきます。
OTS マーケティング部
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