それでも在庫(商品)は増える!
公開日:
:
最終更新日:2023/05/16
ファッション業界(業界情報) 在庫, 経営悪化, 消化仕入
おはようございます 物流案内人の小橋です。
先日 OTS30周年の記念パーティーがありました。
当日は500名を超えるスタッフが集まりました。
普段は5つのセンターで別れて働いているので、
一堂に会すると、総勢500名は圧巻でした。
30年前は10名のスタッフで始めたそうです・・・
30年で70倍!!!
いろいろな紆余曲折があり、多くの方に支えられて
今があるんだなと・・・感じました。
さて、今回は、
「それでも在庫は増える・・・・」です。
以前にもブログで会社経営と在庫について
書きました。
http://www.e-ots.jp/blog/archives/1419
アパレル会社の倒産理由のひとつが、
大量在庫を抱えての経営破たんです。
では、なぜ在庫は増えるのでしょうか?
そのひとつの理由に
アパレルの特徴的な商習慣があります。
「消化仕入れ」 と言う言葉を
聴いたことがありますか?
アパレルでは普通に使われていますが、
消化仕入れとは、店が売上げた時点で
仕入が起きる仕組み・・難しいですね?
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_3711.htm
メーカーは百貨店などに商品を納めても、
まだ自社の商品で、レジで売れて初めて
百貨店に請求できます。
なので、
消化仕入れの場合 売れるまでは
アパレルメーカーのもので、売れ残っても、
百貨店には在庫責任はないです。
結果
シーズンオフには大量の商品が戻ってきます。
店舗は販売機会ロスを嫌い、
売上だけを追いかけると在庫は必然的に増えます。
また、1年に2回 セール時期があり、
そのシーズンで売れなかったものを
最終で値下げして売る。
なので、
自分がアパレルで働いていたころは、
定価で売れなくても、セールで売っちゃえば・・・
見たいな感じで。
在庫に対しては軽く考えていました。
それが、倒産の原因なんですけどね・・・涙
今は
アウトレットなどの常設のセール場所や、
インターネットを使った期間限定や会員限定の
フラッシュセールなどもあり、売れなかった商品を
売る機会は増えています。
それでも、在庫は増えています。
最近では、在庫は悪だとの認識をもった
企業も増えてきて
52週MDや在庫回転率やプロパー消化率・・・など
数字をしっかり捉えている会社も多くなりました。
それでも、在庫は増えています。
また、インポートブランドなどは、
日本での仕入れ枠が決められていて
供給過多になっているところもあります。
残った商品はブランド価値を下げるので、
必要以上の値下げや、他ルートでの販売ができなくて、
そんな商品は倉庫に山積みになっています。
短納期・小ロット生産や、受注精度を上げる・・・など、
この問題にどう取り組んだらいいでしょうか?
物流の視点では、
在庫管理を徹底し、どこにどれだけの商品が
あるのかを把握する。
それが店舗だけでなくEC在庫も含め、
どのようなステータスにあるのか?
そして、消費者がほしい時に、ほしい場所で
手に入る仕組み
・・・・なども、必要以上に在庫が膨らまない
対策のひとつだと思います。
いかがでしょうか。
どこにどれだけの商品があるか
ちゃんと把握されていますか?
在庫の問題は奥が深いです・・・
ぜひ それについて
ご意見をお聞かせいただければと思います。

OTS マーケティング部

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