「滞留在庫の削減・・・物流会社にできること」 Part 2
公開日:
:
最終更新日:2023/05/16
ファッション業界(業界情報) 在庫, 在庫消化
おはようございます。 物流案内人の小橋です。
このブログをキャンプ場から書いています。 都内の雑踏から離れ
虫の声と風の音しか聞こえない・・・たまにはいいものですね。
普段は便利なものに囲まれて生きていることを実感します。
火をおこすのも、水を汲むのも手動です。
とは言え、スマホとPCは手放せないわけですが・・・
さて、今回のブログは前回の続きです。
□「在庫削減」
・・・・物流会社にできること・・・です。
アパレル企業にとって在庫は悪だと
お伝えしましたが、
それでもだぶつく在庫はどうすればいいのでしょうか?
クリアランスやアウトレットでの在庫販売は、
当然のこと取り組まれているかと思います。
ある会社の事例ですが、
残った在庫をフラッシュセールに向けて
期間限定で出荷し、期間が終わると
売れ残りが戻ってきます。
さて ここで質問です。
フラッシュセールの出店や返品処理にかかる
物流コストは試算されていますか?
プロパー商品のネット販売でも物流費は
10%を超えます。
クリアランス後の在庫品
値段は30%~50%にダウンされ、
そこから再び、
フラッシュセールに納品され撮影され
倉庫を移動する・・・
そこでのトータルコストです。
これは、
消費者に届けるための必要コストと
言うよりは、
倉庫間移動でかかる無駄なコストでは
ないでしょうか?
さらには、
倉庫に戻って棚入れされるまで、商品は
ホールドされ、賞味期限だけが減っているのでは
ないでしょうか。
OTSでは、倉庫に眠る在庫の情報を
各モールとデータ連携できないかと考えています。
□所謂 「在庫一元化」 です。
それもプロパーだけでなく、あまりコストをかけられない
在庫品こそ、物を動かすのではなく、データだけで
必要最低限のコストで消費者に届ける!
まだまだ各社との調整には、撮影やシステム連動など、
課題が多くて、構想段階ですが、何とか実現できれば
と考えております。
その先には、
国内だけでなく、徐々にあたりまえに
なりつつある、越境ECについても視野に入れています。
最大の抵抗勢力は、
「そんなこと今までにやったことない!」
「物流会社がそこまでしなくても いいじゃん!」
などの過去からの固定概念ではと考えています。
大手アパレルの相次ぐリストラで、
地方百貨店は売り場を維持するものやっとだと
聞きます。各百貨店も自社ECをそれぞれ立上げ
ネット通販に活路を見出そうと仕掛けています。
お客様がほしい商品が、ほしい時に、ほしい場所で
適正な価格で手に入る・・・・
その時、物流も含めて流通の流れを考えることが
重要になっていると感じています。
そのため、物流会社も商流を意識して
進化する必要があると考えます。

OTS マーケティング部

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