人間の行動原理
さて先日私は二日つづけて内容の違う研修に参加させていただきました。
一日目はマナー講師研修、二日目はイメージングセミナーというラインナップです。
一日目のマナー講師研修は普通のマナー研修ではなく、社内でマナー研修を行う講師を養成する研修です。
二日目のイメージングセミナーは、文章で書くと若干怪しいのですが、すべての事においていかにポジティブなイメージを持つことができるかが社会的成功や自己実現のカギになるといった内容です。
「引き寄せの法則」とか「潜在意識の活性化」とか「言霊」といった言葉で紹介されるものです。
どちらも自分で手を上げて参加させていただいたのですが、一日目と二日目で全く逆の方法論をとっていたことが興味深かったので、今回のブログの内容に選んでみました。
「人間の行動原理」という自己啓発系な題目を掲げてみましたが
私が過去に人から聞いたり、物の本で読んだり、物思いにふけった結果として思うのは、人間に行動を起こさせる根源的な感情は「死への恐怖」か「快楽への欲求」なのではないかと思います。(タナトスという考えもありますが、ここでは無視します。)
もう少しソフトな表現にしたいので、ここでは「恐れ」と「喜び」とさせてもらいます。
↓↓こんな感じです。↓↓
恐れ
『失敗したら恥ずかしいので、練習しよう』
『嫌われたくないから、飲み会に参加しよう』
『太りたくないから、ケーキは我慢しよう』
喜び
『甘いものが欲しいので、ケーキを食べよう』
『天気がいいし、気持ちいいので散歩しよう』
『うぉー数学面白れぇぇ、もっと学びたい!!』
突き詰めればこの二つの感情で、私自身の行動の原因はほとんど説明ついちゃいます。
今回の二つの研修を受けて興味深かったのは、一日目のマナー講師研修は「恐れ」を行動原理としていて、二日目のイメージング研修は「喜び」を行動原理としていたということです。
マナー研修(特に新卒者向けのマナー研修)でよく聞くセリフは
「いつまでも学生気分ではいけない。」
「会社の看板を背負っている」
「恥をかくのはあなただけではなく、上司や会社も同様です」といったところでしょうか。
マナー研修を受けている新卒者の頭の中は、名刺交換で間違ってしまったらどうしよう、エレベーターで間違った立ち位置に立ってしまったらどうしよう、電話対応がうまくできなかったらどうしようという「恐れ」を、これでもかというほど想像することになっているはずです。
二日目のイメージング研修ではネガティブな行動原理はネガティブを引き起こすと教えられました。
「失敗したら恥ずかしいので、練習しよう」と考えるかぎり、いくら頑張って練習しても『失敗したら』のイメージが根底にあるので失敗を招く(成功したとしても自分に大きな負荷がかかる)というものです。ザックリな説明ですが
とにかくプラスのイメージを持って行動することが大切だと繰り返し語られます。
ここでは「優勝してヒーローになりたいから練習しよう!」といったところでしょうか
このように「喜び」をすべての行動の原理に持っていきましょうというものでした。
さて、みなさんはいかがでしょうか。
上の二つの例はどちらも極端なものですが、実際の生活・仕事においては強弱の違いはあれど、皆様の行動も「恐怖」か「喜び」に紐づいているのではないでしょうか。
一日目に受講したマナー講師研修を若干悪く書きすぎた感はありますが、ビジネスマナーも本来は相手への敬意や思いやりといったプラスの感情を軸として成り立っているものです。
4月になれば入社してくる新人にマナー研修を受講させることになります。
「恐れ」ではなく「喜び」を行動原理に据えたマナー研修を考える必要があるのかもしれません・・・。
とっても難易度高そうですね><

OTS マーケティング部

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