【ファッションにおけるマーケティングの功罪】
公開日:
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最終更新日:2023/05/17
ファッション業界(業界情報)
おはようございます!
先週末から、お盆でお休みの人も多いかもしれませんね。
ちなみに私も家族で那須に旅行に行ってきました(^^)v
子供達とスポーツ三昧で身体が悲鳴をあげていました〜(;´Д`A
【ファッションにおけるマーケティングの功罪】
先日、ファッション業界の若手経営者の勉強会で、辛口ファッションチェックで有名なドン小西さんの話を聴いてきた。
その中で最も記憶に残った言葉がコレ。
「90年代初めから、デザイナーたちはマーケティングに支配されてきた!」
個人的な解釈ですが・・・、
本来はもっとデザイナーやブランドの個性を出してモノづくりをしていくべきところを、バブルの余韻を残した経済状況の中で、より多くの売上を求めて売れ筋追及のモノづくりになって行った・・・、
という意味合いでボクは捉えた。
ファッションビジネスはアートや文化的な要素も多分にあるけれど、ビジネスとして売上や利益を重視する傾向が強くなって行った時代でもあった。
より消費者が刺激を受けて心躍らせるようなモノづくりが少なくなって、より確実に売れるものを大量に作って素早く供給する・・・。
正に90年代にブレイクしたSPAと言われる製造小売業がその最たるものと言える。
当時はその圧倒的な売上のパワーに、皆がその商品や仕組みを参考にしようと躍起になっていた。
しかしその手法はより安いファストファッションと言われる業態に主役が交代して、同じものを大量に安く作って世界規模で業態を伸ばしている数社の企業に集約されていった。
これまでの常識を変えるような安さと品質で、既存のファッションアパレルは大きな岐路に立たされている。
経済的に豊かな日本の消費者は、ファストファッションで満足できる人ばかりではない。
いろいろな価値観がある日本のファッション市場の中で、確実に良いモノを適正な価格で買える人は一定数いるはず。
そのファッション感度が高く経済力もある人たちに選ばれるような商品を生み出すことが、これからの日本のファッション業界に必要な力なんだと思います。
実際に今売れている商品やブランド、お店では、そういった選ばれる商品を生み出したり揃えたりできているはず。
いろいろな他者の売れ筋を追いかけるのではなく、自分たちの想いや価値観を注いで選ばれる商品を追い求めていく。
モノづくりだけではなく、ビジネス全般にも通じるポリシーなのかもしれません。

OTS マーケティング部

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