理想のアパレル企業 (顧客・メーカー・従業員を大切に…)
公開日:
:
最終更新日:2023/05/12
ファッション業界(業界情報)
おはようございます。
マーケティングの都筑です。
久々の投稿になります。
昨年来、多くのアパレル企業様の苦戦が報じられておりますが、
実際、僕自身も最小限の必要なモノしか買わなくなった(正直、買えなくなった!)
感じがします。
これから少子高齢化が進む中で、国内消費のみでは、モノ余りが続いていくのが、
実状ではないでしょうか?
また、在庫過多によるセールの頻発などで、お客様への信頼関係が低下しているのも
一つの要因と感じます。(この裏側には、インターネットの普及でスマホを検索すれば、
最安値の商品を探すことが容易にできる状況もあるのでは…)
今の状況を踏まえると、今後アパレル企業が生き残るためには、どういう施策が必要か僕なりに考えました。
□商品の希少価値
①、売上を求めない
・利益確保を考える_大量にモノが売れる時代は、もうないと考える。
・店舗数を絞った出店。
②、いい商品を作る_国内生産(日本製:JAPANクオリティー)
・日本の技術を最大限に活かし、海外のお客様にも日本の物作り評価いただく。
(工場さんへのコスト締め付けを行わない。=いいモノを作ってもらう)
・デザイナーさんの育成に力を入れる。
(品番数を求めない。=型数を求めるのではなく、素敵な商品を生み出してもらう)
□お客様との信頼関係
①、セールをしないことお客様に約束する。=プロパー消化率100%を目指す。
(現状では、考えられないと思うが約束することが重要)
そのために
ⅰ)、初回発注数量を100%消化できる数量で設定
8月~10月まで売る商品を9月に売り切れる設定数量にする
9月末で売り切れた場合、10月末まで、ネット等で予約注文を取り最低生産数量が
クリアできた商品を11月初旬にお届けする。
国内生産であれば、原料が確保できていれば対応可能。
ⅱ)、予想外にプロパー消化が進んでない商品
まず、値段を落とすのではなく、スタッフが試着販売を促し、
素敵なコーディネイトを提案する(販売スタッフには、無償提供&評価をする)
※プロパーにて、どうしても売れない商品があった場合
②、セール対象商品を購入されたお客様にポイントで還元
・自分が買った商品がセールなっていると残念な気持ちになりますよね…
・セールになると思うと、セールまで待ちますよね
・また、販売スタッフもセール前、顧客さんに商品を売れないですよね!
当然だと思います!!
だったら、セールになった商品の金額差額をポイントとして還元すれば、不公平感が無くなりますよね。
【例えば】
クリアランスセールはしなくて、売れ残りを個別に値下するとして、
12月1日に10,000円の商品を7,000円にした場合、
11月に購入されたお客様には3,000円のポイント還元
10月に購入されたお客様には2,000円のポイント還元など
事前にお客様と約束出来れば、安心していつでも商品を買えると思います!
また、顧客として会員登録して貰いやすいですよね。
あと、会員登録していただいたお客様には、購入金額によって、ポイント還元率を
上げていくことにより、ファンが増えていくような気がします。
最後に
プロパー消化率が上がることにより、企業が潤い、スタッフへの還元・工場存続及び後継者育成の原価設定、商品上代の設定値(原価率)上昇など、アパレル関係が元気になるのでは、
と考えます。
現在、アパレル関連業種は、衰退の方向に進んでいると感じます。
このまま、アパレル企業が元気にならないと、次世代に向けていい人材が入らない業界になるのではと、強く懸念します。
僕の勝手な、意見になりますが、業界を盛り上げるために、
大手企業で1ブランド、このようなスキームを検討いただければ嬉しいです!
長文になりましたが、最後までお読みいただき有難うございます。

OTS マーケティング部

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