【モーダルシフトって何ですのん!?】
公開日:
:
最終更新日:2023/05/16
ファッション業界(業界情報), 経営者視点
多分、一般には聴きなれない言葉ですよね、モーダルシフトって。
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『モーダルシフト』
例えば、トラックによる幹線貨物輸送を船または鉄道に切り換えようとする国土交通省の物流政策。
地球環境問題への対応に向け、環境負荷の少ない大量輸送機関である
(ロジスティクス用語集より)
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ちょっと、堅い言葉が多いロジスティクス用語ですが・・・、
つまり運び方を変えて環境やコスト、ドライバー不足の問題解決につなげようとする考え方です。
先々週、物流業界の視察研修でこのモーダルシフトに欠かせない、
鉄道輸送の大型拠点の見学に行ってきました!
それがこの、JR貨物の新たな物流拠点:吹田貨物ターミナル駅です!!
↓
なんと! 全長7.2kmの巨大新ターミナル!
ちなみに、東京~品川間が7km弱なので、それよりも長い全長です!!
何故これほど長い全長が必要かというと・・・、
貨物列車って見たことある人も多いかと思いますが、とにかく車両数がかなり多いからです。
そんな多両編成の貨物列車が待たされることなく積み下ろしができるために、鉄道輸送の弱点であるリードタイムをできる限り短縮するための大型拠点と言えます。
大きなコンテナを輸送する手段としては鉄道と船舶がありますが、陸送のコンテナ輸送として今注目を集めているのが鉄道コンテナ輸送です。
OTSが得意とするファッションアイテムの小口物流ではすぐに活用し易いものではありませんが、これからの国内物流の課題を解決できる可能性があるものとして視野に入れておきたいもの。
こういった大量輸送の機能を活用するには、リードタイムと物量に対する考え方をシフトする必要があります。
少ない物量を最短で運ぶにはトラック輸送がベストですが、リードタイムに余裕があって同じ地域に運ぶモノを集約出来れば、
活用できる可能性は広がってくると思われます。
特に長距離輸送ではコンテナ内の積載効率が上げられれば、コストメリットは最大化できることになります。
モノを細かく早く届けるということは、物流の世界では最も贅沢でハイレベルなサービスです。
そういった、トップクラスのサービスが必要な場面もありますが、すべてをそのレベルに合わせることも過剰なサービスとも言えます。
多少時間をかけてもコストを優先して確実に届けることも、スタンダードなサービスとしてニーズが高いのではないかと考えられます。
必要なサービスレベルに合わせて内容やコストが変わって当然ですし、使う側がその時の状況や輸送内容によって選択できる方が便利だと思います。
いろいろな業界で資源や環境問題、事業の継続性の問題が取り沙汰されている昨今、商品やサービスの適切な提供方法や内容を考える時期に来ているのかも知れません。
今回の吹田貨物ターミナル駅を見ながら、ふとそんなことを感じた視察研修でした。

OTS マーケティング部

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