【荷物の送料を安くしたい方必見】宅配・運送業者の料金比較
公開日:
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最終更新日:2023/04/26
ネット通販
EC事業者にとって、販売した商品をユーザーの手元まで届けるために宅配便は欠かせない存在です。
しかし、一口に宅配便といってもさまざまな物流会社がサービスを提供しており、料金や配送条件なども異なります。
自社の利益を最大化するためにも、送料を含めた物流コストはできるだけ抑えたいものです。
そこで本記事では、荷物の送料を抑えたいと考える事業者・担当者に向けて、宅配便を提供している大手物流会社の料金を比較してみましょう。
Contents
宅配業者の配送料金比較
物流業者が提供している宅配便サービスは、荷物の3辺合計の長さと重量に応じて料金が決められており、物流業者によっても金額は異なります。
少量の荷物を配送する場合にはそれほど大きな差にはなりませんが、EC事業者など毎日のように荷物を発送する場合、わずか数十円であっても大きな差が出てきます。
そこで、大手物流業者の宅配便料金を比較してみましょう。
なお、今回は一例として東京-大阪間の送料をベースに紹介します。
ヤマト運輸
ヤマト運輸の場合、3辺合計200cm、30kgまでの荷物の配送が可能であり、最小の60サイズであれば1,040円の送料となっています。
物流大手の送料を比較しても平均的な金額であり、サイズも細かく決められているのがヤマト運輸の特徴といえるでしょう。
60サイズ(2㎏まで) | 1,040円 |
80サイズ(5㎏まで) | 1,260円 |
100サイズ(10㎏まで) | 1,500円 |
120サイズ(15㎏まで) | 1,720円 |
140サイズ(20㎏まで) | 1,960円 |
160サイズ(25㎏まで) | 2,180円 |
180サイズ(30㎏まで) | 2,510円 |
200サイズ(30㎏まで) | 2,950円 |
佐川急便
佐川急便の場合、通常の「飛脚宅配便」は3辺合計160cm、30kgまでの荷物の配送が可能です。
なお、これとは別に「飛脚ラージサイズ宅配便」というサービスも存在し、3辺合計260cm、50kgまでの荷物も配送可能です。
60サイズ・80サイズの送料は安価に設定されていますが、100サイズ以上では平均的な金額といえるでしょう。
60サイズ(2㎏まで) | 880円 |
80サイズ(5㎏まで) | 1,155円 |
100サイズ(10㎏まで) | 1,496円 |
140サイズ(20㎏まで) | 1,958円 |
160サイズ(30㎏まで) | 2,178円 |
日本郵政
日本郵政の宅配便サービス「ゆうパック」の料金は以下の通りです。
荷物の大きさを問わず比較的割安な料金に設定されており、取り扱い可能な荷物のサイズも豊富です。
また、郵便局で差し出しが可能であることから、都市部はもちろん物流会社の営業所が少ない地方でも利用しやすいのが強みといえるでしょう。
60サイズ | 970円 |
80サイズ | 1,200円 |
100サイズ | 1,440円 |
120サイズ | 1,690円 |
140サイズ | 1,950円 |
160サイズ | 2,160円 |
170サイズ | 2,530円 |
西濃運輸
西濃運輸では「カンガルー便」とよばれる宅配便サービスを提供しています。
60サイズ、80サイズといった名称ではなく、P・S・M・Lといった名称でサイズを分類していることが特徴。
3辺合計が130cm、20kg以上の荷物については、1kgあたり10円(最低料金1,000円)の配送実費が加算されます。そのため、小サイズの荷物の発送に適した物流業者といえるでしょう。
P(60cm・2㎏まで) | 1,023円 |
S(70cm・5㎏まで) | 1,276円 |
M(100cm・10㎏まで) | 1,529円 |
L(130cm・20㎏まで) | 1,661円 |
福山通運
福山通運は「フクツー宅配便」という名称で宅配便サービスを提供しています。
料金そのものは平均的か、少し割高な傾向が見られますが、営業所への持ち込みで200円、営業所止めを指定することで400円の割引が受けられることが特徴です。
60cm・2㎏まで | 1,100円 |
80cm・5㎏まで | 1,330円 |
100cm・10㎏まで | 1,540円 |
120cm・15㎏まで | 1,770円 |
140cm・20kgまで | 1,980円 |
160cm・30kgまで | 2,430円 |
【EC物流向け】ネコポスとゆうパケットの徹底比較|違いや選び方を解説
宅配便・宅急便・ゆうパックの配送料金比較
宅配便サービスの利用にあたっては、特に60サイズから100サイズまでの需要が高く、これらの料金をベースに物流業者を比較することもあります。
そこで、上記で紹介した物流業者5社の60サイズ・80サイズ・100サイズそれぞれの料金を比べてみましょう。
60サイズ別
60サイズで比較してみると、唯一佐川急便のみが800円台、次いで日本郵政が900円台となっており、ほかの3社はいずれも1,000円台以上であることがわかります。
ヤマト運輸 | 佐川急便 | 日本郵政 | 西濃運輸 | 福山通運 |
1,040円 | 880円 | 970円 | 1,023円 | 1,100円 |
80サイズ別
80サイズも60サイズと同様の傾向が見られ、最安の物流業者は佐川急便で1,155円、次いで日本郵政の1,200円となっています。
ヤマト運輸 | 佐川急便 | 日本郵政 | 西濃運輸 | 福山通運 |
1,260円 | 1,155円 | 1,200円 | 1,276円 | 1,330円 |
100サイズ別
100サイズになると料金の差が小さくなり、1,400円台から1,500円台となっています。
ただし、福山通運の1,540円と日本郵政の1,440円の差は100円であることから、特に荷物の配送頻度が高い事業者は慎重に選ぶことが重要です。
ヤマト運輸 | 佐川急便 | 日本郵政 | 西濃運輸 | 福山通運 |
1,500円 | 1,496円 | 1,440円 | 1,529円 | 1,540円 |
メルカリで安く送る方法・料金
近年ではネット通販以外にも、より手軽に出品・購入できる手段としてフリマアプリが定着しつつあります。
なかでも代表格といえるメルカリで商品を出品したとき、安く配送するためにはどういった手段があるのでしょうか。
らくらくメルカリ便
らくらくメルカリ便とは、ヤマト運輸とメルカリが提携し安価に商品を配送できるサービスのことです。
ヤマト運輸の「ネコポス」や「宅急便コンパクト」、「宅急便」を利用することができ、商品のサイズに応じて選択できます。
なお、らくらくメルカリ便は全国どこでも送料が一律に設定されており、遠方であっても配送コストを抑えることができます。
サービス名称 | 対応サイズ | 料金 |
ネコポス | A4サイズまで 厚さ3cm・1kgまで | 210円 |
宅急便コンパクト | 専用ボックス(縦20cm・横25cm・高さ5cm)に入る大きさ 1kgまで | 450円 |
宅急便 | 3辺合計160cm・25kgまで | 60サイズ(2kgまで):750円
80サイズ(5kgまで):850円 100サイズ(10kgまで):1,050円 120サイズ(15kgまで):1,200円 140サイズ(20kgまで):1,450円 160サイズ(25kgまで):1,700円 |
ゆうゆうメルカリ便
ゆうゆうメルカリ便は、日本郵政とメルカリが提携した配送サービスです。
こちらも「ゆうパケット」や「ゆうパケットポスト」、「ゆうパケットプラス」、「ゆうパック」を利用できます。
なお、ゆうゆうメルカリ便も全国一律の送料であり、遠方の配送先であっても料金が変動することはありません。
サービス名称 | 対応サイズ | 料金 |
ゆうパケット | A4サイズまで 3辺合計60cm・1kgまで | 230円 |
ゆうパケットポスト | 3辺合計60cm・長辺34cmまで、かつ、郵便ポストに投かん可能なもの(重さ2kg以下) | 215円 |
ゆうパケットプラス | 長さ24cm・幅17cm・厚さ7cm・重量2kgまで | 455円 |
ゆうパック | 3辺合計100cm・重量25kgまで | 60サイズ:770円
80サイズ:870円 100サイズ:1,070円 |
【ヤマト運輸・佐川急便・日本郵政】大手物流3社の宅配便のサイズの測り方
自社の商品に合った宅配・運送会社を選ぶポイント
宅配便サービスを利用するにあたっては、自社でどのような製品・商品を配送するのかを考え、それに合った物流会社を選ぶことが重要です。
たとえば、布団や枕などの寝具を取り扱っている小売業者や卸売業者の場合、一個口のサイズが100サイズを超えることも多いでしょう。
反対に、スマートフォン本体やアクセサリー、PCの周辺機器などをメインに取り扱っている事業者の場合、60サイズや80サイズでの配送が多くなるはずです。
特に多く利用することが想定されるサイズの料金を比較し、少しでもコストが軽減できる業者を選ぶことが大切です。
より荷物を安く送るための方法
物流コストを抑えるためには、上記で紹介した物流会社の料金を比較することはもちろんですが、それ以外にもさまざまな方法・ポイントがあります。
特に押さえておきたい3つのポイントを紹介しましょう。
小型商品を定形外郵便で送る
電子部品やPC・スマホのサプライ用品、ファッション小物などの小型商品は、宅配便ではなく郵便で送付するという方法もあります。
ただし、定形封筒に入りきらないサイズの商品も多いため、そのような場合は定形外郵便が便利です。
長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内の封筒に入り、50g以内のものであれば120円、100g以内であれば140円で差出が可能です。
割引サービスの活用
宅配便サービスを提供している物流会社では、荷物を営業所まで持ち込んだり、営業所止めにして受け取ったりすることで送料の割引が受けられるケースがあります。
また、宛名ラベルを専用のアプリやシステムで作成することで、一定額の割引が適用されることも。
たとえば、ヤマト運輸では「クロネコメンバーズ」へ加入している方の場合、「持込割」で150円、「営業所受取サービス」で60円、スマホや営業所に設置してあるシステムで送り状を作成する「デジタル割」を活用するとさらに60円の割引が適用されます。
運送会社と個別に契約を結ぶ
EC事業者など定期的に荷物を発送する機会が多い場合には、物流会社と個別に契約を結ぶことで割安な料金で利用することができます。
物流会社や取り扱う荷物の量、サイズなどによっても割引率は変わってくるため、複数の物流会社から見積もりをとってもらい比較してみましょう。
アパレル・ジュエリーの荷物を安くする方法はある?
アパレルやファッション、ジュエリーといった製品を取り扱う事業者は、配送先の多くが個人宅であり、小サイズ・小口の荷物がメインとなります。
そのため、60サイズや80サイズの料金が安い物流会社や、割引サービスの充実した物流会社を選ぶと良いでしょう。
また、特にインナー類やジュエリーといった製品は、60サイズ以下のパッケージでも十分対応できることが多いため、定形外郵便の利用を検討してみることもおすすめです。
OTSはアパレル・ファッション・ジュエリーに特化した物流アウトソーシング専門会社
アパレルやファッション、ジュエリーといった製品は、従来店舗で購入するのが一般的でしたが、近年ではECサイトを利用するユーザーも増えています。それにともない、売上が拡大していくと宅配便での発送では手が回らなくなることも少なくありません。
このような物流の悩みを抱えている事業者は、ぜひ一度OTSへご相談ください。OTSはアパレルやファッション、ジュエリーに特化した物流アウトソーシングを提供しており、商品の配送はもちろんのこと、梱包や在庫管理、受注管理なども含めた一貫対応が可能です。
自社で物流業務に対応できる人員が確保できない、物流コストを極限まで削減したいといった要望にお応えします。
まとめ
物流会社によっても宅配便のサービス内容は異なり、設定されている料金にも違いがあります。
また、宅配便として発送可能な荷物の大きさや重量も同じではないことから、取り扱う荷物に応じても最適な物流会社を選ぶことが重要です。
今回紹介した内容を参考にしながら、自社にとってどの宅配便サービスがマッチしているのかを比較し、物流コストの削減に役立ててください。

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