ファッション企業様の在庫消化について考えていること
公開日:
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最終更新日:2023/05/12
ファッション物流, ファッション業界(業界情報)
ん こんにちわ。
朝起きてすぐに布団から出るのが、ずいぶんと億劫になる寒さとなってきましたね。
皆さんも体調には十分に気をつけて年末年始を乗り切りましょう!!
今回は、9月末にタイのバンコクに出張してきた時の事についてお話させて頂きます。
今回は、珍しくゴルフもせずに4日間みっちり仕事でした(笑)
今回タイに行った理由は、
お客様の在庫消化の出口を作るため
現在、倉庫業青年経営者協議会(倉青協)の仲間で取組んでいる海外へのリユース(中古)品販売の流れが徐々に増えてきて、40ftコンテナで月間13本くらいの物量に増えてきました。 その内容はまだほとんどが家具や食器などのインテリア雑貨ですが、その輸送時の空間を利用してアパレルやファッション雑貨を積込むことにより、コストを抑えて運ぶことが可能になります。 これは、実際に商品を作ったり売ったりしている人よりも、物流的な視点で考えることで可能になっている発想なのかも(^^) もちろん、物流会社がそんなことを考える必要はないという人もいますが、ボクはこれからの物流会社が持つ付加価値としては大切な部分になってくると感じています。 最近は本当に少なくなりましたが、やはりファッション関係の会社は在庫が諸刃の剣になります。 ボクが前職勤めていた会社もそうですし、お客様の中にも実際に在庫過多で苦労されているお話をお聞きする事もあります。売上を上げるため、店舗を運営するため、在庫は当然必要です。 しかし、その在庫が順調に売れてくれれば問題ないのですが、予定より売上が上がらなかったり無理をして仕入を増やしてしまうと、たちどころに在庫が膨れ上がってきます。 OTSのこれまでのお客様でも、そういった会社がたくさんありました。 少しでも早く高く売れていけば、ファッション企業の利益は増えます。 しかし、そう簡単に早く高くは売れていきません。 そうしているうちに、物流経費が嵩んで、新たな商品も入ってきて、いつの間にか在庫も増えて、マイナスのスパイラルに陥っていきます。そのスパイラルを断ち切ることを目指して、海外へのキャリー在庫の販売という出口を模索していってます。現実にはまだまだいろいろな課題があります。
・輸送や通関のコストと販売価格(粗利益)の問題 ・通関処理の簡素化と関税の処理問題 ・ブランドイメージやライセンスの問題 ・荷主(お客様)の理解と協力の問題 などなど、それぞれの問題には具体的な対応が必要で、いくつかは既に対応が進んでいます。 しかし、最後は各関係者がその意味や目的を理解して、短期ではなく長期的な視点での主体的な協力をいただけるかどうかだと思います。 今現在で、年間20万トンの中古衣料品が海外に輸出されています。 それに対し、年間100万トンの衣料品が日本国内で廃棄されています。 家具も同じように、転居や買い替えの際にほとんどが廃棄されています。 まだ使えるもの、まだ着れるもの、まだ欲しいと思ってもらえるものを、ちゃんと届けられる仕組みを作っていくこと。 それが、日本の企業や消費者、海外の消費者だけではなく、地球の資源を守っていくことにもつながっていくんだと思います。 皆さんも、何かを捨てるときに、そのことをちょっと思い出して、違う方法を選択できるか考えて試してみて下さい。The following two tabs change content below.

OTS マーケティング部
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