【EC・D2C運営必須】商品の同梱物の効果やメリット・活用方法を解説
アパレルやファッション、ジュエリーなどの販売においては、従来のような実店舗だけでなくネット通販も台頭してきています。
顧客の顔が見えない販売方法だからこそ、顧客満足度を高めたりリピート率を向上させたりするためにはさまざまな工夫が求められます。
なかでも重要とされているのが「同梱物」です。
なぜ通販において同梱物が重要視されるのか、その理由やメリットについて解説するとともに、効果的な同梱物の活用方法なども紹介します。
Contents
通販における同梱物とはなにか
通販における同梱物とは、その名の通り商品と同じパッケージに同梱する物のことを指します。
具体的には納品書や請求書、チラシ、パンフレット、挨拶状などが挙げられ、企業や店舗によっても同梱物は異なります。
同梱物を入れる効果やメリット
そもそも通販では、顧客がオーダーした商品をパッケージングし、指定の住所まで届けさえすれば問題ありません。
にもかかわらず、なぜ手間やコストをかけてまで同梱物を入れるのでしょうか。
主なメリットや効果として期待されるのは以下の4点です。
開封率が高い
通常、封書でチラシやパンフレット、ダイレクトメールなどを送付しても、広告であると認識した瞬間に開封しないまま処分されてしまうケースも少なくありません。
開封率が低いままだとチラシやパンフレットなどの印刷コストおよび郵送にかかる費用がムダになってしまいます。
しかし、商品に同梱することによって、ユーザーは必ずパッケージを開けるため目にしてくれるのです。
顧客満足度の向上
商品と一緒に挨拶状を同梱するケースも多くあります。
単に納品書や請求書だけを同梱するよりも、店舗名やスタッフや店長の名前が入った挨拶状が入っていると、受け取ったユーザーとしても気持ちが良いものです。
少しの気遣いがお店のファンを増やし、顧客満足度の向上にもつながっていきます。
リピーターの獲得
顧客満足度の向上と同時に、お店のファンが増えることで多くのリピーターも獲得できるようになります。
そのユーザーにとっては、ネットで気になった商品をたまたま購入しただけであっても、そのお店が取り扱っているカタログやパンフレットを目にしてもらうことで、自分の趣味や趣向にマッチした商品が数多く見つかる可能性もあるでしょう。
新製品が出るタイミングや季節の変わり目などで、気になる商品が入荷されていないかをチェックしてもらえるようになります。
低コスト
チラシやパンフレット、ダイレクトメールを単体で送付しようとすると、郵送にかかるコストも高額になりがちです。
しかし、同梱物として商品に封入すれば、書類を入れる封筒を用意する必要がないほか、郵送にかかるコストも節約できます。
同梱物の導入にかかる費用
通販でのメリットを最大限高めるために、これから同梱物の導入を検討している方も多いでしょう。
そこで気になるのが、どの程度の費用がかかるのかということではないでしょうか。
結論からいえば、どの程度の量の同梱物を入れるのかによっても変わりますが、1件あたり6〜15円程度が相場となっています。
小規模な店舗で自社で受注から発送までを手掛けている場合には、印刷にかかる実費程度で済みますが、一定以上の規模になると物流業務そのものを外部へ委託しているケースもあるでしょう。
そのような場合、1件あたりの単価ではなく、数百件、数千件といった単位でまとめて依頼する場合がほとんどです。
同梱物の種類
一口に同梱物といっても、さまざまな種類があることを冒頭でも紹介しました。
具体的にどういったものがあるのか、もう少し詳しく解説しましょう。
納品書・請求書
届いた商品の品目や数に間違いがないかを確認してもらうための納品書や、コンビニや金融機関などで商品代金を支払うための請求書などです。
挨拶状
商品を購入いただいたお礼を記載した挨拶状は、顧客満足度向上に役立ちます。
手書きのほうが気持ちは伝わりやすいですが、難しい場合には署名や一言の挨拶だけでも書き残しておくと良いでしょう。
チラシ・パンフレット
初めて購入いただいたユーザーに対しては、チラシやパンフレットを同梱することで、「他にもこういった商品を扱っています」とアピールでき、リピート客の獲得にもつなげられるでしょう。
クーポン券
次回商品購入時から使用できるクーポン券です。
「◯◯円割引券」と具体的に金額が記載されていれば、次回商品を購入する際に他店ではなく自店を選んでもらえる可能性も高まります。
サンプル商品
開発中の試作品やサンプル商品などがあれば、それを同梱することでユーザーの興味を惹くこともできます。
特にコスメや健康食品などのリピート客獲得に有効な同梱物といえるでしょう。
キャンペーンやセールへの招待券
アパレルやジュエリーなど、商材によってはサンプル商品の同梱が難しい場合もあるでしょう。
そのようなケースでは、次回開催予定のキャンペーンやセールへの招待券を同梱することで、特別感を演出できます。
アンケート
顧客満足度を向上させるためには、アンケートなどを同梱しユーザーの率直な声を拾うことも重要な取り組みといえます。
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同梱物を導入するときの注意点
通販の事業者が同梱物を導入する場合、いくつか注意しておかなければならないポイントがあります。
個人情報の取り扱いは慎重に
納品書や請求書などには個人情報が記載されているため、くれぐれも異なる宛先にほかのユーザーの同梱物が混入しないよう細心の注意を払う必要があります。
また、挨拶状や招待券などにも顧客の氏名を記載することが考えられるため、こちらも十分注意しましょう。
費用対効果を考える
同梱物はダイレクトメールなどに比べて安価なコストで導入できますが、費用対効果を十分検証する必要があります。
特にここ数年、新型コロナウイルスや物価高騰の影響などもあり、物流費は上昇傾向が見られます。同梱物の量が増えれば人件費や印刷などのコストもかかるため、慎重に判断する必要があるでしょう。
大量の同梱物は顧客満足度を低下させる要因にもなる
チラシやパンフレットを同梱することは広告手法として有効ですが、あまりにも大量の印刷物を同梱してしまうと、「しつこい」と感じる顧客も出てくるでしょう。
顧客満足度を低下させる要因になる可能性もあるため注意が必要です。
同梱物を使った具体的な活用法
顧客満足度の向上やリピート率を向上させるためには、同梱物を効果的に活用することが求められます。
どういった活用法があるのか、具体的な方法をいくつか紹介しましょう。
挨拶状とパンフレットで特別感を演出
商品と一緒に挨拶状を送付することで、特別感を演出することができます。
特にジュエリーなど高価な商品を購入した顧客に対しては、手書きの挨拶状とパンフレットを同梱することにより、お店からの感謝の気持ちが伝わりやすく顧客満足度アップにつながるでしょう。
招待券とクーポン券の併用でリピート率アップ
リピート率の向上に効果的なのが、キャンペーンやセールの招待券と一緒にクーポン券も同梱する方法です。
単なるチラシやパンフレットとは異なり、招待券やクーポン券は処分せずに取っておくユーザーも多く、「もったいないのでお得に活用してみよう」といった気持ちにさせてくれます。
その結果、他の店舗にユーザーが流れるのを防ぎ、リピート客の獲得につながります。
アンケートとクーポン券の併用で回答率アップ
顧客満足度の向上やリピート率アップだけでなく、ユーザーからの意見や反響を集めるために同梱物を活用するケースもあります。
たとえば、「アンケートに回答いただいた方にクーポン券プレゼント」といった施策を打てば、ユーザーからの率直な意見を集めることができ、商品開発やサービス向上に役立てられるでしょう。
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ジュエリー通販における同梱物
ネット通販で取り扱う商材によっても、効果的な同梱物は異なります。
ジュエリーを販売する店舗や企業にとって、どのような同梱物が有効なのか紹介しましょう。
挨拶状
同梱物の活用法でも簡単に触れましたが、商品と一緒に挨拶状を同梱することにより特別感を演出できます。
高価なジュエリーは実店舗で担当者と商談をしながら購入するのが一般的ですが、通販ではお互いの顔を見ることができません。
しかし、挨拶状を同梱することにより、顔が見えなくてもお店からの感謝の気持ちを伝えることができます。
パンフレット
リングを購入したユーザーのなかには、それに合わせるためのピアスやイヤリング、ネックレスなどが欲しくなるケースも少なくありません。
そこで、自社で取り扱っている商品のパンフレットを同梱することにより、購買意欲を高められる可能性があります。
アパレル・ファッション通販における同梱物
ジュエリー製品と同様、アパレルやファッションも趣向性が高い商材です。
これらを購入したユーザーに対しては、どのような同梱物が有効なのでしょうか。
チラシ・パンフレット
アパレルやファッション商材は季節によっても売れ筋商品が異なり、定期的に新たな商品を購入するユーザーも少なくありません。
そこで、チラシやパンフレットを同梱することにより、「自社では他にもこんな製品を取り扱っています」というアピールができ、次回のオーダーにつながっていきます。
クーポン券
同じような製品をほかの店舗でも取り扱っていると、次回も自社を選んでもらえるとは限りません。
そこで、クーポン券を同梱することにより、他店よりもまずは自社を第一候補として選んでもらえる可能性が高くなるでしょう。
キャンペーンやセールへの招待券
同梱物の活用法でも紹介しましたが、クーポン券だけでなくキャンペーンやセールへの招待券も同梱することで、リピート率の向上につながります。
あえて「招待券」という文言を使用することで、限られた人だけが購入できるお得なイベントと認識してもらえるほか、チラシやDMのようにすぐに廃棄されるリスクも低くなるでしょう。
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OTSはアパレル・ファッション・ジュエリーに特化した物流アウトソーシング専門会社
アパレルやファッション、ジュエリーなどの製品を通販で取り扱っている企業・店舗は、同梱物の封入作業を自社で行っているところもあるでしょう。
しかし、売上規模が拡大していくと自社スタッフでは業務を回すことが難しくなり、物流業者などへ外部委託するケースが一般的です。
もし、今後、同梱物を含めた物流業務を外部委託したいと考えている場合には、OTSへご相談ください。
創業以来35年以上にわたってアパレルやファッション、ジュエリーに特化した物流業務を担ってきた実績と経験があり、物流そのものの最適化も含めてさまざまな提案が可能です。
まとめ
ネット通販における同梱物には、挨拶状やパンフレット、チラシ、クーポン券、招待券などさまざまな種類があります。一概にどれが良いと断定することは難しいため、取り扱う商材や目的に応じて選ぶことが重要です。
もし、これから同梱物を含めた物流業務の外部委託を検討している場合には、まずOTSへご相談ください。

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