ノミの実験と物流現場
こんにちは!
ファッション物流改善アドバイザーの阿藤です。
昨日の新聞で、
『大手ファッション企業の閉店を合計すると1800店になる』
との見出しを目にしました。
ひとひとつの記事でも500店舗などは目にしていましたが
1800店舗といった数字を改めて見ると、
また違った印象をうけます。
売れ方が変わったのか、
需要の多様性が変わってきたのか、
とはいえ成長している販路もある、
変化に対応しきれなくなったのか・・・
色々考え深いものがありますね。
何事も変わることには
それ相応の努力や大きな施策が必要なんですね。
さて今回はちょっとした心理学の実験からご紹介です。
以前ある場面で伺った内容なのですが
それは、『ノミの実験』です。
結構有名な話らしいのですが
簡単にご紹介すると・・・
ノミは従来2メートルくらいジャンプする能力があるようです。
そのノミを数匹コップにいれて、ふたをすると・・・
はじめは2メートルジャンプしようと試みますが
そのうち、そのフタ(天井)を認識し始め、
天井の高さまでしか飛ばなくなるようです。
そして、そのフタをとってみると、
天井はなくなったのに、フタの高までしか飛ばないとのこと・・・
そして、そのコップに新たなノミをいれると
そのノミはもちろん、フタの認識が無いので2メートル飛びます。
面白いのがその後で、
フタが無いのにフタノ高さまでしか飛ばないノミが
2メートル飛ぶノミを見たら、
『あ、飛べるんじゃん、じゃあ飛ぼう』とするノミもいれば、
逆にフタ高さまでしか飛び続けないノミもでてきて
別れるらしいです。
『ここまで(フタの高さ)までしか飛べないのに
あいつ何やってんだ・・・』としてなのか、
隣で実証しているノミがでても、
信じずに、自分の価値観を継続しつづける感じらしいですね。
なんか人間も同じようじゃないですか?
個人的な見解ですが
人間の価値観は、外部の刺激を受けないとほぼ固定で
『ここまでしかできない』から
『ここまでできるんだ(やっていいんだ)』と思えれば
その人の活動の可能性は大きく広がると考えています。
ただし、人間はそんなに簡単にできていないのは当たり前で、
『ここまでやっているのが楽チンだから
わざわざそこまでやる必要はない・・・』
こんな現象もあると個人的には捉えています。
実は物流現場でもそのようなことは多くあります。
隠しもせず、当社の現場でもそうですが
自社物流を運営する現場調査や提案も経験していると
大体現場でのハードルの一つはその概念です。
でも、その概念を決して否定しているわけではなく
何が言いたいかというと・・・
そういった様々な価値観の人たちが集まる現場なので
その存在を理解することが重要だと思っています。
もっと飛べるノミを近くに置けているか?
それでも飛ばないノミをどう飛ばすのか?
それとも飛ばないまま、別の方法はないか?
安定して効率的に運営することがミッションの物流現場では
積み重ねてきた業務フローの変化を嫌がる性質がありますが
逆に常に変化する商流にいかに柔軟に対応をしていくかといった
ミッションの要素もあります。
変化を実行する際の参考として
いつも心に置いて活動するようにしています。

OTS マーケティング部

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