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次世代の物流倉庫とは?(物流業界にもイノベーションを!)

公開日: : 最終更新日:2023/05/17 ファッション物流

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おはようございます。物流業界のシュウゾーこと小橋です。

 

先日 繊維・ファッション業界誌である繊研新聞社から依頼で物流対談を行いました。

詳しくは別の機会でご紹介させていただきますが、ファッションテックについて知見があり、

いろいろなメディアでもご登壇されている「スタイラー」の小関社長との対談でした。

 

ファッション物流についての対談を・・・との企画が繊研新聞さんからあった時に、

「誰と対談したい?」と聞かれて無謀にも小関社長の名前を挙げて、自ら依頼しました。

 

いや~ 緊張しました!!!! 下手な事は言えない・・との重圧はありましたが、

いざ始まると・・・いつもの調子で熱く語っていました(笑)

ここは小関社長の誘導があったからだと感謝しております。

この場をかりてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

その時の話は、21日の繊研新聞を楽しみにしていてください。

ただ、話題がかなりディープなところまで広がり、

どのように繊研新聞の記者の方にまとめていただいたのか?自分自身でもわからないのです。

 

今回のテーマはその時の話をヒントに書かせていただきました。

それは、「次世代の物流倉庫とは?」 です。

 

普段からこのブログでも、ファッション業界が、変革の時代にあり、

オムニチャネルに対応するにも、過去の成功体験や商慣習は捨てて、イノベーションが必要!!!

・・・って吼えていますが、

自分のいる物流業界も同じで、流通そのものが変わろうとしているのに、

物流会社こそイノベーションが必要ではと思います。

 

以前にもブログでも、「進化する物流センター」でもニトリやアマゾンの事例について触れていますが、

そこでテクノロジーの進化による物流業務の効率化をメインに書きました。

http://www.e-ots.jp/blog/archives/3873

 

今回は別の視点です。物流会社からすると、ある意味 「脅威」 を感じるサービスです。

それは、倉庫を持たない会社によるイノベーションです。

これまで物流業界の常識とされていたことが、ことごとく覆された感じです。

 

そこの会社の名前は・・・「オープンロジ」です。聞いたことある方もいるかと思いますが、

物流に身をおく自分から見ても、よくやったなぁ~と感じます。

逆に物流会社ではないからこの発想がでたのではと思います。

※オープンロジHP: https://openlogi.com/

 

競合他社の紹介になるので、そんなこと書いて大丈夫なの?・・・

との声も聞こえてきそうですが、自分たち物流会社も変革するには、

この現実を直視し、そこから学ぶできことは学ぶべきだと考えました!

 

ここからは、自分なりにオープンロジが、すごいと思ったことをあげていきますね。

 

その1:倉庫がないのに物流会社を始めた!

・・・と言うのは、オープンロジは倉庫会社ではなく、

EC事業者と物流会社をつなぐ 「仲介者」 としてプラットフォームを構築しました。

 

WEB上ですべてのサービスが機能する仕組みを作り、

企業は契約から商品の入出荷、さらには、返品までもWEBで管理しています。

なので、オープンロジは倉庫会社ではなく、IT企業として、その仕組みをEC事業者と物流会社に提供しています。

 

その点では倉庫システムをASPとして提供している 「ロジザード」 に近い点はありますが、

ロジザードとの違いは、オープンロジがフロントにたち、営業活動も行っている点ではないでしょうか。

 

 

その2:荷主にあわせた物流設計ではない!

今までは、それぞれの企業の特徴やシステムにあわせて物流設定を行いますが、

オープンロジは物流そのものを標準化した仕組みを作り、その流れに荷主企業の運用をあわせる。

それにより、通常は物流企業が嫌がる小規模企業の物流を束ねて運用しており

それによりローコストでの運用が可能となっています。

同じ仕組であれば、1社が1日1件だったとしても、複数集めれば、大手企業の物量と同じになりますもんね・・・。

 

ただ、標準化された画一的な仕組みの一面もあれば、

BtoCだけでなくBtoBや複数チャネルに対応できるよう、SEが現場に入り込み改善しているとも聞きます。

なので、システム会社にありがちなロジックだけの会社ではないようです。

 

 

その3:物流を簡単・シンプルに!

物流会社の見積りは自分が見ても複雑でやたら項目が多く、さらには複数の物流会社から

見積りをとって比較しようにも、それぞれの物流会社で作業項目や課金方法が違って、わかりにくいです。

 

オープンロジの料金体系は、これでもかって言うくらいシンプルです。

料金は、サイズ別の入庫・保管・出庫・・・使った分だけの「従量課金制」。

初期費なく、資材費やシステム利用料などすべて含まれています。

 

それ以外で、代引配送料と海外配送手数料があり・・・

HPを見ても、ラッピング料、2点目からのピッキング料、返品料などの、

オプションはあるが、それでも普通と比較しても少ないです。

 

すこし矛盾したことを言っているかもですが、

弊社は物流会社としてはオプションが多いです。

それは荷主であるファッション企業が店舗、さらにはその先のお客様に喜んでもらえるために、

物流会社として何ができるか?それを日々考えてきました。

修理サービスに始まり、カスタマー窓口、撮影サービス・・・などなど。

 

なので、物流のすべてがシンプルでないと駄目だとは思っていません。

ただ、そのサービスが本当に物流でやるべき仕事なのか?

その先のお客様の満足につながっているのか?(顧客付加価値)は、すごく重要なポイントではと思います。

「顧客付加価値」 ・・・その業務の提供を受ける顧客から見て、

その業務処理費用を負担してでも、その業務を遂行すべき業務

 

 

以上となりますが、いかがでしたでしょうか?

オープンロジの情報については直接その会社に聞いたわけでなないので、

取り上げられた記事などから推測したので、違う点もあるかもです。

ただ、物流業界の常識を壊して、新しい物流のあり方を進めようとしていることは間違いないと思います。

 

そして、

物流の重要性が高くなってきていると感じています。

その中で資本力のある大手は、物流含めてシステム投資が可能ですが、中小企業にはそんなお金も人もないです。

だからこそ中小企業は、弊社のような物流代行業(3PL)が必要ではと感じます。

そのためには、オープンロジのような標準化されたプラットフォームを作り、

大手と同様のインフラ・サービスで、顧客に商品を届ける・・・

そして、中小企業は物作りと販売に専念する。

これからの物流代行会社の目指すべき姿ではと思います。

なので、その点でもオープンロジさんには注目していきたいと思います。

 

今回も長文となりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「物流って面白いかも!」 って思ってもらえたらうれしいです。

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OTSにある7つの委員会のうちの一つ【広報委員会】 私たちは毎月発行の社外報『オープントークス』をはじめ、社内報や企業HP等オーティーエスを内外にアピールする活動を行っております。 オープントークスは、OTS内の6部門が毎月持ち回りで作成しており、皆様に楽しんでもらえる紙面を作るため日夜ネタ探しに奔走しております。 こちらのブログでは、オープントークス作成の秘話や編集後記をメインに、より社外報を楽しんでいただくための情報を発信していきます!

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